Google は2025年1月に Pixel 4a 向けにバッテリー管理機能のアップデートを含む「バッテリーパフォーマンスプログラム」を突然展開しましたが、現在、オーストラリア競争・消費者委員会 (ACCC)は、バッテリーの過熱リスクがあるとしてPixel 4a のリコールを発表しました。ACCC の発表によれば、過熱したバッテリーは火災や火傷の危険性があるとされています。
当初、Google がサポートを終了している Pixel 4a 向けに突然アップデートを展開したはっきりとした理由は明らかにされていませんでしたが、今回オーストラリアの「Product Safety Recall」によって「バッテリーの過熱のリスクを軽減する」ためであることが再確認されました。
Google は1月のアップデートでは、「バッテリー性能の安定を向上させるため」と説明しており、ソフトウェアアップデートにより利用可能なバッテリー容量が減少し、充電性能に影響が出る可能性があると伝えていました。
一方で、このアップデートを受信した Pixel 4a は、極端にバッテリー駆動時間が短くなるなどの影響が出ているほか、Google は公式に過去のバージョンに戻すための古いソフトウェアアップデートを削除するという、異例の対応を取りました。しかし、今回のリコール騒動を考えると、バッテリーの安全性を確保するために、そうせざるを得なかったのかもしれません。
日本では、バッテリー交換プログラムの対象とはなっていませんが、Google は影響を受けたユーザーに対して現金または割引コードを提供する対応を行っています。対象となる端末かどうかは、Google のサポートページで IMEI 番号を入力することで確認できます。
ACCC では、すべての Pixel 4a デバイスが影響を受けるわけではないことを指摘していますが、これは以前も伝えられているものです。なお、オーストラリアでリコールの対象となっている Pixel 4a は「G025N」という型番で、2022年8月1日から2022年9月30日まで販売されていました。
以下は、ACCC Product Safety における Google Pixel 4a スマートフォンに関する記述です。

目次製品がリコールされる理由
Android 13への自動ファームウェアアップデートは、2025年1月8日にオーストラリアの Pixel 4a デバイスに展開されました。
ファームウェアのアップデートにより、過熱のリスクを軽減するための新しいバッテリー管理機能が提供されます。
消費者への危険
バッテリーが過熱すると、ユーザーに火災や火傷の危険が生じる可能性があります。
消費者がすべきこと
- デバイスがこのファームウェア アップデートを受信していることを確認してください。
- 消費者は、自分のデバイスが影響を受けるかどうかを確認するために、こちらからリクエストを送信できます。
- この問題はすべての Pixel 4a デバイスに影響するわけではありません。消費者のデバイスがこの問題の影響を受けない場合、ファームウェア アップデートはバッテリー管理に影響を与えず、デバイスは以前と同じように動作します。
- 消費者は Google からの緩和措置の対象となる場合があります。緩和措置の対象かどうかは、こちらで確認できます。