Google は Pixel ベータプログラムユーザーに向けて、今年1月の Android 16 Beta 1 のリリースに続き、新しいベータ版となる Android 16 Beta 2 を Pixel デバイスにリリースしました。
前回のベータ版と同様に、Android 16 Beta 2 も Pixel 6 シリーズから最新の Pixel 9 シリーズまで利用することができます。これには A シリーズや Pixel Tabet、Pixel Fold / Pixel 9 Pro Fold も含まれています。
Android Developers Blog の投稿では、Android 16 Beta 2 に関するいくつかの変更点を公開しています。これには、プロカメラユーザー向けに正確な色温度と色合いの調整とハイブリッド自動露出、モーションフォト撮影用の標準インテントアクション、HEIC エンコードのサポート、ウルトラ HDR の改善などが含まれています。
カメラ機能が大部分を占めていますが、この他にも言語と地域に依存せず自由に測定値(メートルやインチなど)を変更する機能、健康とフィットネスのアクセス許可の細分化、ライブ壁紙用の新しい API による処理の改善、テレビ用に標準化された画像とオーディオ品質のフレームワークなどが紹介されています。
ユーザー向けには、電源ボタンを2回押すと Google ウォレットのショートカットを起動できる設定の追加、「さらに輝度を下げる」設定がディスプレイとタップのセクションに表示されるように変更、ユーザー切り替えウィジェットが新しいデザインに変更された、などがあるようです。
現在、Android 16 Beta 2 はすでに展開されており、Pixel ベータプログラムに参加しているユーザーはアップデートを受信することができます。
以下は、リリースノートにおける変更点などのまとめです。
Android 16 Beta 2 の変更点
- 放棄された空のジョブの停止理由
- 16 KB ページサイズの互換モード
- インテント リダイレクト攻撃に対するセキュリティを強化
- 狭額縁エクスペリエンスのオプトアウトの廃止
- Elegant フォント API の非推奨化と無効化
- ハイブリッド自動露出
- 色温度と色合いを正確に調整
- モーション フォトの撮影インテントのアクション
- ウルトラ HDR 画像の補正
- AGSL によるカスタム グラフィック エフェクト
- 測定システムのカスタマイズ
- ライブ壁紙のコンテンツ処理
- ADPF の Headroom API
- Key Sharing API
- テレビの画質と音質の標準化フレームワーク
- ユーザー補助 API の改善
Android 16 Beta 2 で解決済みの問題
- デベロッパーとユーザーから報告された問題
- WebView 内の特定の要素を操作する際にシステム UI がクラッシュすることがある問題を修正しました。(問題 #392011635)
- 通話中にデバイスがフリーズして再起動することがある問題を修正しました。(問題 #392364716)
- Android 16 ベータ版ビルドで実行中に Google Home アプリが断続的にクラッシュする問題を修正しました。(問題 #391922779)
- 言語選択ツールのメニュー(スペースキーを長押ししてアクセス)でウィンドウが変更され、
softInputMode
がSTATE_ALWAYS_HIDDEN
に設定されているアプリで IME が非表示になる問題を修正しました。(問題 #388201594)
- その他の解決済みの問題
ClassNotFoundException
でアプリがクラッシュすることがある Java LazyValue ClassLoader の問題を修正しました。
Android 16 Beta 2 を利用できる機種
Android 16 Beta 2 のリリースは、以下のいずれかの Google Pixel デバイスにインストールすることができます。
- Pixel 6 および Pixel 6 Pro
- Google Pixel 6a
- Google Pixel 7 および 7 Pro
- Google Pixel 7a
- Google Pixel Fold
- Google Pixel Tablet
- Google Pixel 8 および Google Pixel 8 Pro
- Google Pixel 8a
- Google Pixel 9、Google Pixel 9 Pro、Google Pixel 9 Pro XL、Google Pixel 9 Pro Fold
Android 16 Beta 2 のアップデートを利用するには、上記の機種で Android ベータプログラムに参加する必要があります。ベータプログラムについては、詳細についてはこちらをご覧ください。
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