昨年6月、RCS 規格の標準化を進める GSMA が、送信済みのメッセージを削除する機能などの新しい標準を決定しており、Google メッセージはそれらのサポートへの取り組みを進めています。新しい情報によれば、Google メッセージではグループで送信したメッセージを、全員に対して「削除」する機能を追加することに取り組んでいるようです。
現在の Google メッセージでは、グループで送信したメッセージを削除しても、自分のチャットから削除されるだけで、メッセージ自体は受信した相手側に残っていて取り消されません。
AssembleDebug によれば、最新の Google メッセージ ベータ版(v20250131_02_RC00)から、メッセージを「全員に対して削除」するためのオプションに関するコードを発見しました。この機能は WhatsApp など他のメッセージアプリと同様に、全員に対してテキストを削除すると、受信者側には「作成者によってメッセージが削除されました」と表示されるようになります。
![](https://helentech.jp/wp-content/uploads/2025/02/google-message-rcs-delete-all-user.jpeg)
一方、削除したメッセージは「古いバージョンのアプリでは他のユーザーに見られる可能性がある」というテキストがあることから、受信者側が最新の Google メッセージアプリを使用している必要があるようです。WhatsApp では送信後2日以内でのみメッセージを削除できることから、Google メッセージにも削除までに時間制限が設けられる可能性があります。
現時点では全員に対して削除できる機能がいつリリースされるかは不明ですが、グループで RCS を使用している場合には便利な機能なので、期待したいところ。
なお、この機能は RCS のユニバーサルプロファイル 2.7 によるもので、Android / iOS ユーザーでのインラインスレッドや、送信直後のメッセージ取り消し、プラットフォーム間でのネイティブ編集サポート、メッセージへの返信やリアクションなども標準化される予定です。