Samsung は Galaxy Buds シリーズとしていくつかのワイヤレスイヤホンをリリースしていますが、新しい特許によれば、オーディオ伝送標準規格である Bluetooth だけでなく、UWB (超高域帯)を使用するイヤホンが登場する可能性があります。
UWB は、Bluetooth よりも広い帯域幅をサポートするため、大量のデータを高速に転送できるというメリットがあります。また、干渉にも強く、位置情報をより正確に測定でき、さらにエネルギー効率にも優れた伝送方法です。さらに UWB は Bluetooth などの他の無線プロトコルと共存できるため、必要に応じて接続を切り替えることもできます。
今回、Samsung が米国で申請した特許(91mobiles 経由)によれば、ワイヤレスイヤホンとコントロールに UWB を使用することで、Bluetooth を使用するよりもロスレスかつ高忠実度なオーディオを送信できるようになるとしています。そのため、単純に Blueooth よりも音質が良くなることが期待できます。
ただ、現時点ではすべてのスマートフォンが UWB をサポートしているわけではなく、Samsung では最新の Galaxy S シリーズ、Apple の iPhone、Google Pixel や Xiaomi のフラッグシップの一部など、まだ一部の上位モデルに限られています。また、コストがかかるため、UWB 対応のイヤホンの値段はそれなりに高価なものになることが予想されます。
とはいえ、UWB を使うことで高音質なオーディオデータを活かすことができるので、音質にこだわりのあるユーザーには1つの選択肢となるかもしれません。あとは Samsung が最終的な製品開発まで続けてくれることだけでしょうか。