Google が2023年にリリースした Android 14 では、様々な機能が導入されたアップデートになりましたが、Pixel スマートフォンにおいては「スクロールがカクつく」というバグなども発生させていました。その後、この問題に関しては Google が修正を提供していますが、Google が修正済みとしたこの問題は、Android 15 になっても残っていることが一部のユーザーから報告されています。
これは IssueTracker で確認でき、問題を報告するスレッドを Google は「修正済み」としていますが、Android 15 になっても同様の問題が発生していることが投稿されています。
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一方、PiunikaWeb が報じたように、サードパーティ開発者の Sultan Alsawaf 氏は GitHub コミットでバグの分析とその原因を共有しました。この問題は Tensor チップのドライバー コードのエラーに起因しており、bts_update_bw()が同期に btsdev->mutex_lockではなく btsdev->lock を使用していることだと伝えています。
この不一致により、ディスプレイとプロセッサ間の帯域幅の計算に一貫性がなく不正確になり、ユーザーが経験していた、または現在も経験しているカクつきやパフォーマンスの問題として現れているとしています。
さらに同氏は、バグの原因を特定しただけでなく Pixel 8 ユーザー向けに問題を修正したと思われるパッチもリリースしました。つまり、Google 同様にパッチですぐに問題を修正できる可能性があるにもかかわらず、実際に修正が行われていないことが問題になります。
現時点では Google は修正済みとしているため、この問題に対する対応があるかどうかは定かではありません。優先順位が高くないということかもしれませんが、将来のアップデートで問題を修正することに期待したいですね。