Google が今年5月にはじめて Chromebook ユーザーが頭を動かしてカーソルを移動させ、顔の表情を使ってアクションを実行できるユーザー補助機能(アクセシビリティ機能)となる「Face Control (フェイスコントロール)」を発表しています。現在、この機能が ChromeOS 最新ベータ版となる ChromeOS 132 Beta で利用可能になることに加え、来年初めに全 Chromebook ユーザーに公開される予定であることが発表されました。
新しいユーザー補助機能となる「フェイスコントロール」は、Chromebook の AI を活用した機能で、頭を動かしてマウスカーソルを操作したり、顔の動きや表情を使用してアクションを実行できます。これにより、キーボードやマウスなどの従来の入力方法に頼ることなく Chromebook を操作することが可能になります。
この機能は機械学習モデルを使用して 478 個の特定の顔ポイントの 3D メッシュを生成し、ハンズフリー制御のための正確でリアルタイムのジェスチャー検出を可能にしています。現時点では、最大18種類のジェスチャーを認識することができます。
記事執筆時点ではベータ版は ChromeOS 131 ですが、ChromeOS 132 Dev ではこの機能を実際に試すことができました。ChromeOS 132 Dev では、「顔コントロール」というユーザー補助機能ですが、機能の説明などでは「フェイスコントロール」となっていました。
フェイスコントロールが実行されていることを示すアイコンも画面上に表示され、少し試してみたところ、顔の向きを変えてマウスカーソルを動かしたり、笑って左クリックをすることなどが実際にできました。
なお、Google によれば最高のエクスペリエンスを得るためには最低 8GBRAM が必要となります。