日本HP は国内教育市場向けとして、GIGAスクール構想第2期に向けたコンバーチブルタイプの新しい2つの Chromebook を正式に発表しました。これらのモデルは今年開催された教育総合展(EDIX)などですでに展示されていました。
今回、正式に発表されている Chromebook は日本のGIGAスクール向けにゼロから開発された基本パッケージとLTEの使い放題が含まれる応用パッケージからそれぞれ1モデルずつですす。これらには HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook と HP Fortis x360 G5 Chromebook (HP eSIM Connect対応)が含まれています。
それぞれの仕様と価格については、次のとおりです。
HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook (基本パッケージ)
ディスプレイ | 11.6インチ 1,366×768 250nits グレア タッチ対応 Gorilla Glass 3 |
---|---|
CPU | MediaTek Kopmanio 520 |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ストレージ | – |
ポート | USB-C ×1 USB-A ×2 3.5mm オーディオジャック |
ウェブカメラ | 720p HD プライバシーシャッター |
アウトカメラ | 5MP AF |
ネットワーク | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 最長10時間 |
その他 | 本体収納式 USI スタイラスペン MIL-STD 810H (19項目) 日本語配列・防滴キーボード |
サイズ | 293×202×21mm |
重さ | 1.19kg |
リリース当初は HP Fortis x360 MK G5 Chromebook という製品名でしたが、現在では HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook へと名称が変更されています。
HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook は、これまで日本HPがリリースしている教育向け Chromebook のなかは最も軽い1.19kgで、かつ MIL-STD 810H 19項目にクリアした堅牢性を備えていることが特長です。
性能面では MediaTek Kompanio 520 と 4GBRAM を備えたエントリークラスですが、GIGA第1期に比べてパフォーマンスは向上しているため、シングルタスクが中心であれば十分な性能です。、ペン先だけを感知するパームリジェクションに対応し、キーボード上部にペンを収納・充電するためのスペースが設けられているため紛失のリスクも抑えられます。
HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook の希望小売価格は65,780円(税込)で、2025年1月に出荷開始予定となっています。
HP Fortis x360 G5 Chromebook (応用パッケージ)
ディスプレイ | 11.6インチ 1,366×768 250nits グレア タッチ対応 Gorilla Glass 3 |
---|---|
CPU | Intel N100 |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ストレージ | – |
ポート | USB-C ×2 USB-A ×1 3.5mm オーディオジャック |
ウェブカメラ | 720p HP プライバシーシャッター |
アウトカメラ | 8MP AF |
ネットワーク | 4G-LTE Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 最長11時間 |
その他 | 本体収納式 USI スタイラスペン MIL-STD 810H (19項目) 日本語配列・防滴キーボード HP eSIM Connect 対応 |
サイズ | 295×204×21mm |
重さ | 1.48kg |
こちらは従来の教育向け Chromebook という装いですが、LTE回線が容量無制限で5年間使い放題になる「HP eSIM Connect」に対応しています。これは法人でのみ利用可能ですが、本体価格に回線使い放題の金額も含まれていることが特長です。
性能面では Intel N100 と 4GBRAM を搭載し、Kompanio 520 に比べて少し余裕のある性能です。Fortis Flip G1m 11 Chromebook とは CPU 以外にもいくつかの違いがあり、こちらは USB-C が2ポート、8MP のアウトカメラ、Wi-Fi 6E 対応などがあります。堅牢性規格やスタイラスペンについては共通しています。
HP Fortis x360 G5 Chromebook の希望小売価格は121,880円(税込)で、2024年12月に出荷開始予定となっています。
いずれも教育市場向けモデルとなり、コンシューマー向けモデルとは想定が違いますので、スペックについてはここで大きく触れることはしません。しかし、いずれも数年前のエントリークラスからパフォーマンスは向上しており、GIGA 第1期で導入した Chromebook のリプレイスには良いデバイスになります。
なお、ここでは Chromebok のみを取り上げていますが、Windows を搭載するデバイスも GIGA 向けに用意されています。それぞれのデバイスの詳細やお問い合わせについては、日本HPの公式サイトをご確認ください。