リッチコミュニケーションサービス(RCS)の保守を担っている GSMA (GSM Association) が、Android と iPhone の相互運用性を向上させるためにいくつかのアップデートを行ったことが報告されました。
これは RCS の Universal Profile 2.7 で“Extended Messaging”が導入されたことにより、標準の RCS テキストメッセージングにいくつかの最新の機能が追加されます。この追加により、例えばメッセージに対する返信や絵文字のリアクションが適切に処理されて、ちゃんと表示されるようになります。現時点では iMassage に絵文字でリアクションすると SMS として送信されてしまうため、これを改善することにも繋がります。
また、カスタムリアクションや iOS の RCS におけるインライン/スレッド返信のサポートが追加され、送信後にメッセージの編集と削除、取り消しもサポートされるようになります。送信後の編集は Android の RCS (Google メッセージアプリ)でも最近追加されたばかりですが、おそらく送信後に編集できる制限時間が存在するはずです。この他にはスパム対策も提供されます。
Apple が iPhone での RCS サポートを追加したことで、 Android ユーザーとのコミュニケーションの齟齬が出ないよう、RCS 側でも様々な対応を行っているようです。
ちなみに iOS 18 Beta 3 では、これまで米国の一部キャリアに限定されていた iPhone の RCS メッセージングがいくつかの国とキャリアにも拡張しています。ただし、日本ではまだ利用できません。
Source GSMA via 9to5Google