先週、MediaTek の新しいチップセット MT8196 を搭載する Chromebook が登場する可能性を報告していますが、どうやらすでにボードの開発が進められており、コードネームが「Rauru」と呼ばれているようです。
この情報は Chrome Unboxed が共有したもので、現時点で MT8196 を搭載するボードは「Rauru」と呼ばれているものがあり、今のところこれ1つだけであることを伝えています。
また、以前まで MT8196 と表記せずに MT819x とされていたようで、最終的にこれを MT8196 に統合するような指示が含まれていることも発見しています。
とは言え、現時点ではこれ以上の情報は確認できず、「Rauru」と呼ばれているボードが MediaTek MT8196 を搭載した Chromebook になるのか、はたまたこれをベースに別のボードが拡張されていくのかは不明です。
チップセットの性能についても未知数ですが、前回お伝えしたように MT8195 (Kompanio 1380)からのアップグレードになると予想され、現状の MediaTek チップセットのなかではハイエンドなものになるはずです。また、APU など AI への対応とパフォーマンスの向上も期待できます。
ただ、MT8195 (Kompanio 1380) を搭載するデバイスは最終的に Acer と HP からの2モデルしかリリースされずに消えてしまったので、新しい MT8196 も同じような扱いになる可能性も否定できません。
しかし、Windows ノートPC でも ARM を搭載する流れが出てきているので、Chromebook でもその流れは起きるはずですし、これまでに MediaTek も積極的に Chromebook 向けチップセットを提供しているため、そろそろハイエンドな Chromebook Plus 向けのチップセットが登場してもおかしくはありません。新しい MT8196 を搭載する Chromebook がいつリリースされるかはわかりませんが、MediaTek に期待しています。