MediaTek MT8196 を搭載する最初の Chromebook は「Rauru」と呼ばれる

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Acer Chromebook Plus 514 の Chromebook Plus ロゴのアップの写真

先週、MediaTek の新しいチップセット MT8196 を搭載する Chromebook が登場する可能性を報告していますが、どうやらすでにボードの開発が進められており、コードネームが「Rauru」と呼ばれているようです。

この情報は Chrome Unboxed が共有したもので、現時点で MT8196 を搭載するボードは「Rauru」と呼ばれているものがあり、今のところこれ1つだけであることを伝えています。

また、以前まで MT8196 と表記せずに MT819x とされていたようで、最終的にこれを MT8196 に統合するような指示が含まれていることも発見しています。

とは言え、現時点ではこれ以上の情報は確認できず、「Rauru」と呼ばれているボードが MediaTek MT8196 を搭載した Chromebook になるのか、はたまたこれをベースに別のボードが拡張されていくのかは不明です。

チップセットの性能についても未知数ですが、前回お伝えしたように MT8195 (Kompanio 1380)からのアップグレードになると予想され、現状の MediaTek チップセットのなかではハイエンドなものになるはずです。また、APU など AI への対応とパフォーマンスの向上も期待できます。

ただ、MT8195 (Kompanio 1380) を搭載するデバイスは最終的に AcerHP からの2モデルしかリリースされずに消えてしまったので、新しい MT8196 も同じような扱いになる可能性も否定できません。

しかし、Windows ノートPC でも ARM を搭載する流れが出てきているので、Chromebook でもその流れは起きるはずですし、これまでに MediaTek も積極的に Chromebook 向けチップセットを提供しているため、そろそろハイエンドな Chromebook Plus 向けのチップセットが登場してもおかしくはありません。新しい MT8196 を搭載する Chromebook がいつリリースされるかはわかりませんが、MediaTek に期待しています。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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