開発がキャンセルされた Google Pixel Fold (Pipit) のプロトタイプの写真がリーク

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Google は折りたたみ式スマートフォン「Pixel Fold (felix)」をリリースするまでに何度も情報がリークされており、最初に折りたたみ式スマートフォンの開発に取り組んでいることが報告されたあとから、いくつかのプロトタイプが開発されてキャンセルされています。

今回、XDA フォーラムに Pixel Fold と思われるデバイスの写真が掲載され、いくつかの憶測が飛び交いましたが、Android Authority が内部関係者からの情報で掲載された写真がキャンセルされた「Pipit」と呼ばれるコードネームの Pixel Fold であることが確認されました。

過去の開発中の噂では、Google は「Pipit」と「Passport」と呼ばれる別々の折りたたみ式デバイスを開発していましたが、最終的に「Pipit」に統一されてプロジェクトが継続されていました。しかし、プロジェクトの開発が進む中で「十分良くなかった」という理由でこのデバイスの開発をキャンセルしています。

リークされた画像から、プロトタイプ「Pipit」は現在の Pixel Fold と似たようなサイズ感ではあるものの、背面のカメラは Pixel 6 シリーズのように左右の端から端までつながったデザインを採用していることが確認できます。

リアパネルの質感などは現在 Pixel Fold とそこまで変わっていないようです。また、カバーディスプレイや内部ディスプレイもアスペクト比を含めてほぼ現在のモデルと同じと思われます。

ただ、このプロトタイプは内部ディスプレイが壊れているため現在の Pixel Fold とは比較できなかったようです。

一方、スペックに関しては「Pipit」が順調に開発されていれば Pixel 6 シリーズが発売されてから数カ月後にリリースされる予定となります。そのため、Pixel 7 ベースである現在の Pixel Fold と比較するとさらに1世代分遅れていることになります。つまり、現在の Google Tensor G2 (Exynos Modem 5300) ではなく第一世代の Google Tensor (Exynos Modem 5123)が搭載されるはずでした。

また、カメラの構成も古いままになっており、「Pipit」のリアカメラは12MP(IMX363) メインカメラと 12MP(IMX386)超広角カメラのみとなり、フロントカメラはカバー側に8MP(IMX355)、メイン側に8MP(IMX355)を搭載します。現在の Pixel Fold とは異なり望遠カメラはありませんし、Pixel 7 シリーズよりもダウングレードされたカメラを搭載することになったようです。

異なる点ではカバーディスプレイのサイズにもあり、現在の Pixel Fold は 67×130mm で 1080×2092 解像度となっていますが、プロトタイプは 66× 128mm で 1080×2100 解像度を採用していました。内部ディスプレイに関しては現在のモデルと変わりありません。ちなみに Google はメインディスプレイ側でスタイラスペンをサポートするプロトタイプを開発しており、残念ながらこちらも最終的にキャンセルされています。

このまま「Pipit」が出ていたらどうなるかは気になりますが、この頃は Android 12L で発生していた問題も多数あったため、現在の Pixel Fold よりも風当たりが強かった可能性は考えられます。もちろん、いまの Pixel Fold も完璧ではありませんが。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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