先日からサポートされている Chromebook などの ChromeOS デバイスに向けて最新のメジャーアップデートとなる ChromeOS 125 が展開されはじめました。Google はコミュニティへの投稿で ChromeOS 125 のアップデートにおける主な新機能と変更点を公開しました。
この投稿では次のような機能が紹介されています。
Assistive Copyeditor
文法、スペル、スタイル、明瞭さ、構造、流れに関する修正とフィードバックを提供することで、ライターが文章を改善できるように支援する機能です。この機能は、同じ機能が提供されていない Web サイトで動作します。例として、Google Docs にはすでにこの機能があるため利用できませんが、LinkedIn にはこの機能がないため、ユーザーは LinkedIn でこの機能を利用できます。
AI 生成 壁紙とビデオ会議の背景
この機能については実際の使い方を説明していますが、ChromeOS の壁紙とビデオ会議の仮想背景で生成 AI 画像を作成、使用できるようになりました。
なお、この機能を利用できるのは Chromebook Plus デバイスのみとなります。
Bluetooth ヘッドセットの通話コントロールボタンのサポート
ChromeOS では互換性のある Bluetooth ヘッドセットの通話コントロールボタンがサポートされるようになりました。これにより通話の応答、拒否、終了、マイクのミュートなどをヘッドセットのボタンから操作できるようになります。
画像コンテンツの検索
ランチャーから検索するとき、これまで入力したテキストに対応する画像ファイルの名前が表示されましたが、画像内のテキストも検索できるようになります。ただ、この機能は実際に試せていないため、どのような挙動になるかは不明です。
アニメーションを減らす設定の追加
ChromeOS でアニメーションを減らす設定が利用できるようになりました。この設定は [ユーザー補助機能] > [表示と拡大] > [アニメーションを減らす] から変更することができます。アニメーションを見たときに酔いや不快感を感じるユーザーは、この設定を変更することで解消する可能性があります。
GIF 形式のスクリーンキャプチャー
ChromeOS に組み込まれたスクリーンキャプチャーを使用して、画面を .GIF 形式で録画できるようになりました。ただ、残念ながらこの機能も Stable で利用している私のデバイスでは確認することができませんでした。なお、デフォルトの設定では .WEBM 形式で保存されます。
ライブ字幕と音声入力の言語拡張
ChromeOS 125 では、1〜6つの言語の自動字幕起こしと1〜18の地域の音声入力のサポートが拡張されました。新しい音声認識モデルのおかげでバッテリーの節約も可能です。
ChromeOS の自動字幕起こしはギャラリーアプリ、YouTube、Google Meet、Zoom、SNSサイトで再生される動画で使用できます。一方、音声入力はタスクバーで音声入力を有効にして、ボタンをクリックして話すことで Google ドキュメントやその他の場所でテキスト入力をすることができます。
どちらも機能自体に変更があるわけではありません。
マウスのファストペアリング
こちらは以前にも報告されていましたが、ChromeOS に Fast Pair (ファストペア)対応のマウスを近づけると、自動的にペアリングの設定が通知に表示され、ワンクリックでペアリングができるようになります。
ファストペアリングにより追加された Bluetooth アクセサリーは Google アカウントに関連付けられるため、デバイスを切り替えてもスムーズに再接続することができます。
なお、マウス以外では対応するイヤホンやヘッドセットなどがファストペアリングできるようになっています。
ギャラリーアプリの動画再生速度変更
最後に、ChromeOS に組み込まれたギャラリーアプリで動画を再生するとき、再生速度を変更するためのボタンが追加されました。
ローカルで動画再生をする機会は少ないと思いますが、スクリーンキャプチャーした動画の確認などには便利です。
以上が、Google がコミュニティに投稿した ChromeOS 125 における新機能と変更点です。これ以外にもおそらく細かな変更点があるはずで、それについては今後 chromeOS.dev などにリリースノートとして掲載されると思われます。
なお、実際に ChromeOS 125 の Chromebook で追加された新機能を確認した記事もまとめてあります。興味のあるユーザーはぜひそちらもご覧ください。