Qualcomm が次世代のフラッグシップスマートフォン向けチップセット Snapdragon 8 Gen 4 において、すでに現行世代の Snapdragon 8 Gen 3 よりも値上がりする可能性について語っていますが、どうやらこの値上げの幅がかなり大きくなる可能性があるようです。
この情報は Weibo のリーカー Digital Chat Station が伝えたもので、Snapdragon 8 Gen 4 (SM8750) の価格が｢間違いなく大幅に上昇する｣としており、あるメーカーは価格の高騰を理由に次世代の Pro モデルスマートフォンをキャンセルする可能性があるとしています。具体的にどの程度の価格上昇になるかは示されていませんが、メーカーがキャンセルを検討するほどの上がり方だとすれば、ハイエンドな Android スマートフォンにとっては良いニュースではありません。
プロセッサの価格が上がることで、メーカーは単純にデバイスの価格を値上げすることもありますが、一方でディスプレイやカメラなど他の部分でコストを削減する可能性もあります。また、ハイエンドで最新の Snapdragon ではなく、Snapdragon 8s Gen 3 のようなワンランク下のチップを採用する可能性も出てきます。
いずれにしても現時点では具体的な価格の上昇率などについてわからないものの、これまでに Qualcomm はハイエンドチップの価格を引き上げたこともあるため、今回の大幅な価格の値上げも当然あり得ます。
なお、Snapdragon 8 Gen 4 は Qualcomm の Oryon CPU を搭載した初のスマートフォン向けチップセットとなり、 Apple iPhone や Apple M2 などよりもパフォーマンスが向上していることが期待されています。パフォーマンスを重視するユーザーには強力な選択肢になりますが、価格もその分上がることは覚悟しておくほうが良さそうです。
