Google は Made by Google Podcast の最新のエピソード「Don’t Trash It, Fix It! The Right to Repair Revolution」では、Google が Pixel スマートフォンで修理しやすいデバイスを実現し、将来ユーザーが自分でデバイスを修理できるようにするための方向性について紹介しています。
エピソードのなかでは、従来の組み立て作業では多くの接着剤を利用しており、修理が煩雑かつ複雑な工程になるっているとしており、「エンジニアは接着剤が大好きですが、修理業者は接着剤を嫌う」といった冗談を言いつつ課題があることを認めています。Google は Pixel 3 以降からこの課題について状況を変えようと取り組んでおり、各製品に「Design for Serviceability Scorecard」という指標を導入し、製品の修理可能性が継続できているかを測定しているとしています。
また、Google は将来的に「治具不要の修理」ができるようになることを目指しており、例えばディスプレイの修理の場合、現在のように加熱や開封のための特殊なツールを必要とせず、家庭にあるものだけで修理ができるようにすることを実現したいと考えているようです。
現在では修理に関して Google と iFixit がパートナーになったおかげでパーツは簡単に手に入るようになりましたが、修理の工程はやや手間がかかり、修理用のキットも必要になるケースがほとんどです。手間や修理のためのツールが必要なくなり、簡単に修理できるようになれば確かに便利ですね。あと、iFixit が提供するパーツやツールは現時点では米国のみで展開されているので、これもまたネックです。
いずれにしても Google は、Pixel スマートフォンをソフトウェア側だけでなく物理的にも長く使えるようにするよう工夫を行い、今後もこの取り組みを継続していくつもりのようです。
この他にも Google は Pixel 6 シリーズからアンダーディスプレイ指紋センサーのオンライン調整ツールを提供していますが、他のメーカーがこういうソフトウェアを提供していなことに対して「やってほしいと思う」と伝えていたり、パーツのペアリングやハードウェアコンポーネントをソフトウェアで制限することには反対としていることが語られています。