Google は Chromebook にも「空間オーディオ」を導入することで、より没入感のあるサウンドを実現することに取り組んでいることが報告されました。
空間オーディオは Google の場合、「左右の音響だけでなく、前後も含めた空間の中で音楽を聞いているような、臨場感あふれる音楽体験」を提供するものとしています。ただし、対応する Android スマートフォンやタブレットで対応するイヤホン等を使って、空間オーディオ機能を提供している音楽配信サービスを利用することが必要です。
現在、Google が Chromebook (ChromeOS) で「空間オーディオ」の導入に関する開発に取り組んでいることが 9to5Google から報告されています。最初はフラグ #show-spatial-audio-toggle を有効にする必要があるようですが、有効にすれば [設定] の [音声] ページにオプションが追加されるはずです。
Chromebook 上で空間オーディオがどのように機能するかはまだかわりませんが、フラグの説明では「サポートされているコンテンツをより臨場感のあるサウンドにできるようにする」とあるように、基本的には Android デバイスで動作するものと大きな違いはないように思います。
[WIP] [CTC] Add spatial audio toggle.
Chromium Gerrit
- Add a spatial audio toggle on audio settings page.
- Introduce ShowSpatialAudioToggle flag to hide the toggle to
control spatial audio.- Add corresponding APIs to keep the users preference of spatial
audio and pass down the information to CRAS.
つまり、対応する音楽や映画などを視聴するときに Bluetooth や有線でイヤホン、ヘッドホンを接続してサラウンド音声のような臨場感あふれるサウンドで楽しむことができるようになると予想されます。あとは ChromeOS で利用できる Web、Android、Linux などのアプリケーションがどこまで対応するかですね。
現時点では開発が始まったばかりのようで、Chromebook の「空間オーディオ」はすぐに実装されるものではなさそうです。