Google の Pixel スマートフォンでは画面を外部ディスプレイに出力するという機能を長いあいだ追加していませんでしたが、Pixel 8 と Pixel 8 Pro の Android ベータアップデートによってようやく機能の提供を行いました。
一方、Google は発表したばかりの新しい Pixel 8a でも、発売直後の状態ではディスプレイ出力の機能は使えないものの、来月のソフトウェアアップデートで正式に展開する可能性が報告されました。
Android Authority によれば、これら3つの Tensor G3 デバイスはすべて同じ USB 構成を共有していることでハードウェアレベルでディスプレイ出力が可能なこと、現在の安定版ファームウェアでは機能が無効にされているだけであること、これが Android 14 QPR 3 のアップデートで有効になる可能性があることを示唆しています。
そもそも Google Pixel 8a は Pixel 8 と Pixel 8 Pro と同じく Google Tensor G3 を搭載しており、搭載されているハードウェアに共通点が多いことに不思議はありません。
現在、安定版のバージョンは Android 14 QPR2 がベースになっており、このバージョンでは機能が無効にされているためディスプレイ出力を行うことはできません。しかし、Android 14 QPR3 に基づくバージョンではデフォルトで有効になるとしており、Android ベータプログラムに加入していない Pixel 8 および Pixel 8 Pro ユーザーはディスプレイ出力が可能になります。
新しい Pixel 8a に関しても、現時点で利用可能なバージョンは Android 14 QPR2 ベースのビルドのため、デフォルトではディスプレイ出力が有効にはなっていません。しかし、現在テスト中とされる6月の安定版アップデートでは機能が有効に設定されているため、最終的に Pixel 8a でも DisplayPort (DP) Alt モードが有効になり、ディスプレイへの外部出力が可能になるようです。
いずれにしても、現時点では Pixel 8 シリーズをディスプレイにつなげたところでミラーリングできるだけですが、外部出力できるようになった点は大きな進歩だと思います。これにより Android のデスクトップモードがリリースされる可能性も見えてきますので、今後に期待です。