Google は新しい Android 向けの Google Gemini (元 Bard) アプリをリリースしましたが、Gemini アプリをインストールすると Android スマートフォンにもともと存在していた Google アシスタントと完全に置き換えられてしまうようです。
2024/02/23 更新 : Google はアシスタントアプリのデフォルトを Gemini へと置き換えを開始しました。
つまり、これまで「Ok, Google」と呼びかけたり電源ボタンの長押しで起動するサービスはすべてアシスタントではなく Gemini になります。そのため、Gemini と Google アシスタントをアプリで共存させることができないようです。これをアシスタントに戻すこともできますが、Gemini アプリがリセットされてしまうので Gemini を再び有効化するときにアプリのセットアップをもう一度やり直す必要があるとしています。
Gemini はこれまでの Google アシスタントアプリを置き換えることになりますが、すべての機能を利用することはできず、アシスタントの代用としてはまだ完全ではありません。例えば、Google は次のような機能を Gemini で利用することができるとしています。
- アラームとタイマーの作成または変更
- 電話をかける、メッセージを送信する、受信したメッセージを読む
- 懐中電灯や Bluetooth をオンにする、アプリを開く などデバイスの操作
- 照明、ホームセキュリティ、その他のスマートホームの操作
- Home で接続されたデバイスにメッセージをブロードキャスト
- Web ページの読み上げ (Pixel 8 以降)
- Pixel ヘルプ の表示 (Pixel 8 以降)
一方で、Google はこれまで使えた機能で直接サポートしていないものも記載しています。
- ポッドキャスト、ニュース、ラジオなどサードパーティの音楽プロバイダー
- Android スマートフォンの時計アプリのルーティンおよびアラームに関連付けられたルーティンを開始するショートカット
- リマインダー
- 通訳モード
Gemini を利用している場合でも一部の機能は引き続き Google アシスタントが利用されているようですが、表面的には Gemini に置き換わります。
なお、一つのデバイスで Gemini に置き換えたからといって、その他のデバイスも置き換わるわけではなく Google アシスタントが組み込まれたデバイスはそのままとなります。そのため、上記で挙げたような音楽の再生などスマートディスプレイやスピーカーで使うような機能に直接影響は出ません。
とは言え、現時点では英語のみの利用となり、地域も限定されているため日本ではすぐ利用することは難しいです。今後のアップデートで機能の強化や改善は進むはずなので、日本で利用できるようになる頃にはより使いやすくなっていることを期待したいですね。