Google は昨年12月の Pixel Feature Drop のひとつとして、Pixel デバイスの Google パスワードマネージャーにサポートされているオンラインアカウントをパスキーに簡単にアップグレードできる機能を導入したことを発表しました。
Pixel スマートフォンや Pixel Tablet で Google パスワードマネージャーにアクセスするとパスワードチェックアップの下に「ログインをシンプルに」という項目が追加されており、この項目をタップすると現在パスワードマネージャーに保存されているアカウントのなかでパスキーに対応しているサービスが表示されます。
それぞれの項目をタップすると、各サービスのログイン方法をパスキーにアップグレードできるページに移動することができます。その後、サービスごとにパスワードからパスキーに置き換えるように設定できるため、どのサイトが対応していて設定ページがどこにあるかをわざわざ探す必要がなくなります。
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数回タップするだけでパスワードからパスキーに変更できるようになるため、登録しているサービスが多いユーザーや探し出すのが億劫なユーザーには便利な機能です。
ただし、現時点ではAdobe、Best Buy、DocuSign、eBay、Kayak、Money Forward、Nintendo、PayPal、Uber、Yahoo! Japan といった企業が Google パスワードマネージャーのパスキーアップグレードに対応し、適切なページを表示するようになっています。
パスキーを利用することで「デバイスの画面ロックで安心かつ簡単にログイン」と「複雑なパスワードを作成したり覚えたりする必要がない」ため、今後ログインするときには顔か指紋、デバイスのPIN/パターン/パスワードだけでできるようになります。
この新しいパスキーアップグレード機能は Pixel 5a 以降の Pixel スマートフォンと Pixel Tablet で利用可能になっています。将来的に他のプラットフォームにもこれらのアップデートが組み込まれる予定となっています。
また、パスキーへのアップグレードは現状では限られたサイトやサービスで利用できますが、この技術はオープンなため、今後拡張させていくだけでなく他のパスワードマネージャーを使用していても同じようにアップグレードできるようになるとしています。
Source Google