現在、海外では教育市場向けにBETTというイベントが開催されていますが、Google は教育者向けに Chromebook の新機能をいくつか発表しました。
発表された機能のうち大きな追加となるものとして、Chromebookのシェルフからアクセスできるカレンダーからこれまでのように予定を確認できるだけでなく、Google Classroom の課題を直接確認することができるようになります。
これにより生徒はブラウザやClassroomをわざわざ開かなくても、Chromebookのホーム画面から簡単に課題を確認することができます。
続いてアクセシビリティ機能に関するもので、Chromebookに組み込まれた Chrome ブラウザでAIの機能を活用し、スクリーンレコーダーでOCRを利用して PDF からテキストを抽出できるようになります。さらに来年にはOCRが統合されたリーディングモード(読書モード)がアップデートされ、読み上げに合わせて行を強調表示できる機能などが追加されます。
さらに自然な音声合成(TTS)機能も新たに追加され、今後数ヶ月以内で ChromeOS のテキスト読み上げ機能の音声設定に利用できるようになります。
この他にはChrome Education Upgrade にAIを活用した機能を管理コンソールに導入することに取り組んでいることや、Chromebookを管理する既存の Chrome Education Upgrade だけでなく Android および iOS デバイスの管理を支援する Endpoint Education Upgrade を追加するこも発表しました。
Endpoint Education Upgrade は、学校のデータをより安全に保つための高度なアカウントおよびデバイス管理制御を提供するとしています。この機能を使うことで、管理者側がデバイスにインストールするアプリやログインできるユーザー、データにアクセスできる場所などを制御できるようになります。
これらの新機能は今後数ヶ月以内に展開され、Endpoint Education Upgrade は現在の Google Workspace for Education 販売代理店やパートナーを通じて5ドルでライセンス購入できます。また、今年後半に展開されるデバイスごとのモデルを介して購入も可能となっています。
なお、Google は今年15の新しい Chromebook を発売(教育向けだと思われる)することも明らかにしました。