Google は ChromeOS に生産性を向上させるいくつかの実験的な機能を導入しようと取り組んでいますが、このうちの1つである「フォーカスモード (集中モード)」が ChromeOS 122 で導入される可能性が報告されました。この機能は以前まで Canary でのみ利用可能でしたが、現在は ChromeOS 122 Dev でも利用できるようになっており、順調に行けば Stable で展開される可能性が高まっています。
なお、現時点でフォーカスモードを有効にするためには ChromeOS 122 Dev または Canary を利用していてフラグ chrome://flags/cros-focus-mode を有効にする必要があります。まだ日本語化はされていませんでした。
Chromebook におけるフォーカスモードは時間管理術のポモドーロ・テクニックを使うためのタイマーやタスクを設定できるようになるもので、ポモドーロ・テクニックは最も重要なタスクを選び集中する時間と休憩時間を繰り返すことで、ペースと集中を切らさないようにする時間管理術です。
フォーカスモードでは、デフォルトで25分のタイマーや集中するタスクの選択をすることができるようになっています。タイマーは1〜5分の1分単位、それ以降は5分ごとに設定でき、60分からは15分ごとで最長300分まで設定できます。フォーカスモード中に通知をオフにする機能のトグルもあります。
タスクはプレースホルダーが表示されていますが、テキスト入力して自分でタスクを設定することができます。現状ではフォーカスモード独自のタスクだけとなっているようですが、Google タスクなどから参照してすでにあるタスクを表示できるようになって欲しいですね。
フォーカスモードを有効にするとシェルフにアイコンが表示され、クリックすると現在のタスクとポモドーロセッションの残り時間が表示されます。またアイコンの円部分が時間経過を示しており、視覚的にわかりやすくなっています。
ただし、現状ではタイマーが0になるとフォーカスモードのアイコンが点滅して消えるだけとなっていて、終了時に音や通知で教えてくれるともっと便利だと思います。その後にポモドーロセッション中の通知などが届きはじめます。
軽く試してみた印象では、タスクが独立した設定であることや終了時に通知がないことがやや勿体ないですが、実用上の大きな問題はないと思います。普段からポモドーロ・テクニックで作業をしているユーザーもこれから使ってみるユーザーも、Chromebookで簡単に使用できるようになったことは良いことですね。
ChromeOS 122 Dev で登場したことで 122 Stable で正式にリリースされるかフラグで有効にできる可能性は高いですが、これを Stable で利用するためにはアップデートが展開される2024年3月5日以降となります。