第1世代 Pixel Watch で使える Wear OS 4 の新機能について

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Google は 新しい「Pixel Watch 2」には最初から Wear OS 4を搭載し、いくつかの新機能を追加したことを発表していますが、前世代(第1世代)の Pixel Watch も今年後半に Wear OS 4 へのアップデートを提供することも明らかにしています。

「Pixel Watch 2」向けの機能を除くと、前世代「Pixel Watch」で Wear OS 4 のどのような機能が使えるようになるかと言えば、主に個人の安全のための機能(緊急情報サービス)となっています。

1つは「緊急事態の共有」機能で、リアルタイムの位置情報(Google マップ)を事前に登録された連絡先に送信することができます。どのような情報を共有するかは事前に設定できます。

  • 現在や過去の位置情報
  • 車、徒歩など、現在のアクティビティ
  • バッテリー駆動時間、GPS 接続など、お使いのデバイスの仕様
  • 自宅、職場、目的地など、お気に入りの場所

これらの設定は、Pixel Watch の緊急情報サービス アプリを開くことで有効にできます。

2つ目は時間を決めて安否確認をするための「安全確認」機能です。すでにスマートフォンでは利用できますが、ユーザーが時間を一定の時間を決めて、その時間に安全確認の操作をしない場合、Pixel Watch が位置情報を緊急連絡先に自動的に共有します。

最後は、緊急対応した人がリューズを長押しすることでアクセスできる医療情報をPixel Watchに追加する機能です。スマートフォンで追加できる機能には、生年月日、血液型、身長、体重、アレルギー、妊娠の有無、投薬薬、住所、医療記録、臓器提供者などが含まれています。これは既存の緊急SOSと転倒検出に追加されます。

なお、LTE 対応の Pixel Watch 2 ユーザー かつ Fitbit Premium サブスクリプションに加入している場合、通信事業者に接続していなくてもスマートフォンを経由せずに Safety Signal を使用して安全チェックや緊急位置共有などの機能を使用できます。

あとは将来期な機能となりますが、 Google は Tensor を搭載した Pixel スマートフォンとペアリングされている限り、Pixel Watch に Auto Call Screen を導入する予定です。

これは Pixel Watch の通話スクリーニング機能のことで、Google アシスタントが電話に応答したあとウォッチで通話のリアルタイム文字起こしを確認できるようになります。この機能は12月の Pixel Feature Drop で利用可能になる可能性があります。

Wear OS 4 ではスマートウォッチに主に安全確認のための機能が追加されますが、それ以外の Gmail アプリなどの一部の機能はすでに Wear OS 3 で利用可能になっています。また、Wear OS 4 によってコンパニオンアプリ側も改善され、スマートウォッチの転送機能などが追加されますので「Pixel Watch 2」だけでなく「Pixel Watch」ユーザーにも良いアップデートになると思います。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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