Xiaomiが事前に告知していたように、折りたたみ式スマートフォンの新モデルとなる「Xiaomi Mix Fold 3」が中国市場向けに正式発表され、8月16日から発売となります。
これまでに多くの情報がリークされていましたが、「Mix Fold 3」はスリムなデザインと耐久性の高いヒンジ、複合繊維またはガラスの背面パネルの選択が可能、2台の望遠カメラを備えるなど、ハードウェアに関するアップグレードがポイントとなります。
また、世界最薄を謳った「Honor Magic V2」ほど薄くはありませんが、複合繊維モデルは折りたたんだ状態で10.86mm、広げた状態では5.26mm、重さは255gとなっていて、ガラスモデルは折りたたんだ状態で10.96mm、重さは259gと折りたたみ式スマートフォンとしては薄い部類に入ります。
「Xiaomi Mix Fold 3」のスペックは次のとおりです。
スペック
OS | MIUI Fold 14 based Android 13 |
メインディスプレイ | 8.03インチ LPTO OLED 2160×1916 最大120Hz |
カバーディスプレイ | 6.56インチ OLED 2520×1080 最大120Hz |
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 12GB 16GB ※LPDDR5X |
内部ストレージ | 256GB 512GB 1TB ※UTF4.0 |
外部ストレージ | – |
リアカメラ | 50MPメイン(Sony IMX800) 10MP望遠(f/2.0, 75mm) 10MPペリスコープ(f/2.92, 115mm) 12MP超広角(f/2.2, 15mm) |
フロントカメラ | 20MP(メイン) 20MP(カバー) |
ポート | USB-C |
ネットワーク | 5G/4G Wi-Fi 7 Bluetooth 5.3 NFC |
バッテリー | 4,800mAh 67W有線充電 50Wワイヤレス充電 Wリバース充電対応 |
その他 | 側面指紋センサ |
サイズ | 長さ161.2mm 幅(折りたたみ) 73.5mm 幅(展開) 143.28mm 厚み(折りたたみ) 10.96mm 厚み(展開) 5.26mm |
重さ | 255~259g |
やはり「Mix Fold 3」の特長はLeicaのリアカメラシステムで、OIS搭載の50MPメインカメラ(Sony IMX800)と12MP超広角カメラ、3.2倍と5倍の2つ10MPの望遠カメラを搭載しています。2つの望遠カメラが搭載されていることは折りたたみ式スマートフォンとしては稀で、ごく一部のデバイスにしか採用されていません。
性能面では、Snapdragon 8 Gen 2と最大16GBRAM、最大1TBストレージを搭載でき、4,800mAhと大容量バッテリーに67W有線充電と50Wワイヤレス充電に対応しているため、ハイエンドモデルと言っても過言ではありません。この他にはDolby AtmosをサポートしたデュアルスピーカーやNFCなどがあります。
最後に価格ですが、12GBRAM/256GBのベースモデルが8,999元(約18万円)、12GBRAM/512GBストレージモデルが9,999元(約20万円)、16GBRAM/1TBストレージモデルが10,999元(約22万円)となっています。
「Samsung Galaxy Fold 5」のライバルとして申し分のないデバイスだと思いますが、残念ながら現時点では中国市場のみのリリースとなっています。グローバルで展開されるかはまだ発表されていませんが、これまでのデバイスが中国市場向けのみで終わっていたこともあり、あまり期待できないかもしれません。