ASUSがWindowsノートパソコン「Zenbook」シリーズの2023年新モデルを発表

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ASUS JAPANがWindowsノートパソコンのフラッグシップモデルとなる「Zenbook」シリーズから、2023年の新モデルを多数リリースしました。各モデルは2023年4月21日より順次発売となります。

今回発表されたZenbookのシリーズは次のとおりです。

  • ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA
  • ASUS Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ
  • ASUS Zenbook 15 OLED UM3504DA
  • ASUS Zenbook 15 UM3504DA
  • ASUS Zenbook Pro 14 OLED UX6404VV
  • ASUS Zenbook Pro 14 OLED UX6404VI
  • ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402VV
  • ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402VU
  • ASUS Zenbook 14X OLED UX3404VA
  • ASUS Zenbook 14 Flip OLED UP3404VA
  • ASUS Zenbook 14 UM3402YA

それぞれのモデルが共通している点として、有機LEDディスプレイを搭載モデルを用意、インテル第13世代Core iプロセッサまたはAMD Ryzen 7000シリーズを搭載、一部モデルにはNVIDIA GeForce RTX 40シリーズを搭載、米国軍規格MIL-STD 810Hに準拠した堅牢性テストクリア、新しい抗菌テクノロジー(ASUS アンチマイクロバイアルガード)を搭載、日本独自の安心保証サービスに対応しています。

目次

各モデルのスペック

かなり多くのモデルが登場していますので、それぞれのモデルのスペックについてはざっとまとめておきます。

ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304VA

OSWindows 11 Home
ディスプレイ13.3インチ OLED
2,880×1,800
グレア
CPUCore i5-1335U
Core i7-1355U
RAM16GBLP DDR5-6400
内部ストレージ512GB SSD
外部ストレージ
ポートUSB-C(Thunderbolt 4) ×2
USB-A(3.2) ×1
HDMI ×1
Webカメラ2MP IRカメラ
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間14.1時間
サイズ296.2×216.3×12.3mm
重さ約1kg

「ASUS Zenbok S 13 OLED」は10.9mmという厚みと重さ約1kg、13.3インチの軽量・コンパクトサイズながら、インテル第13世代Core i7-1355Uと16GBRAMを搭載するハイスペックなWindowsノートパソコンです。ボディはプラズマ電解酸化処理により、触り心地の良さと耐摩耗性、耐傷性を向上させたことも特長です。

価格はベースモデルが159,800円、最上位モデルが259,800円となります。詳細はASUS Store等をご確認ください。

ASUS Zenbook Pro 16 OLED UX7602BZ

OSWindows 11 Home
ディスプレイ16インチ OLED
3,200×2,000
グレア
タッチパネル
CPUCore i9-13905H
GraphicsGeForce RTX 4080 Laptop GPU
RAM32GB
LPDDR5X-7467
内部ストレージ1TB SSD
外部ストレージ
ポートThunderbolt 4 (USB-C) ×2
USB-A(3.2) ×1
Webカメラ207万画素
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間
サイズ355×251×21.8mm
重さ約2.4kg

「ASUS Zenbook Pro 16 OLED UX7602BZ」は冷却機能を強化したクリエイター向けのハイエンド16インチノートパソコンで、インテル第13世代 Core i9-13905Hプロセッサと32GB RAM、1TB PCI Express 4.0 ×4接続のSSDを搭載しています。また天板を開くとキーボード部分がせり上がり、吸気性能の向上と文字入力をしやすくする工夫がされています。

また、ASUS製品では初の触覚(ハプティック)タッチパッドを搭載し、テンキーをパッドに表示させるNumberPad機能も搭載しています。

発売は2023年6月中旬以降、価格は599,800円となります。

ASUS Zenbook 15 OLED UM3504DA

OSWindows 11 Home
ディスプレイ15.6インチ
[OLED]
2,880×1,620
グレア

[TFT]
1,920×1,080
ノングレア
CPUAMD Ryzen 7 7735U
+ Radeon グラフィックス
RAM16GB LPDDR5-6400
内部ストレージ512GB SSD
外部ストレージ
ポートUSB-C(USB4) ×1
USB-C(3.2) ×1
USB-A(3.2) ×1
Ethernet ×1
Webカメラ207万画素
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間約7.3時間
サイズ354.8×226.6×16.45mm
重さ約1.55kg

「ASUS Zenbook 15 OLED UM3504DA」は15.6インチという大型サイズながら約1.55kgと軽量なことが特長です。またRyzen 7 7735Uプロセッサと16GBRAMを搭載するため、日常使いからWeb会議など負荷がかかる作業まで幅広く対応できる性能です。

発売時期は搭載するディスプレイによって異なり、OLEDディスプレイ搭載モデルは2023年5月下旬以降、TFT搭載モデルは2023年6月中旬以降となっています。

価格はどちらも169,800円となっていて、MicroSoft Office Home & Business付きは199,800円となります。

ASUS Zenbook Pro 14 OLED UX6404VI / VV

OSWindows 11 Home
ディスプレイ14.5インチ OLED
2,880×1,800
120Hzリフレッシュレート
CPUCore i7-13700H
Core i9-13900H
GraphicsRTX 4060(Core i7)
RTX 4070(Core i9)
RAM16GB(Core i7)
32GB(Core i9)
内部ストレージ512GB SSD(Core i7)
1TB SSD(Core i9)
外部ストレージ
ポートThunderbolt 4(USB-C) ×1
USB-C(3.2) ×1
USB-A(3.2) ×1
HDMI ×1
Webカメラ207万画素
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間約8.8時間
サイズ321.8×223.3×20.2mm
重さ約1.6kg

「ASUS Zenbook Pro 14 OLED UX6404VI / VV」は、14.5インチの120Hzリフレッシュレートに対応したOLEDディスプレイ、Core i7-13700H または Core i9-13900H、グラフィックス性能もNVIDIA RTX 4060 または RTX 4070 Laptop GPUを搭載したクリエイター向けのハイスペックノートパソコンです。さらにMUXスイッチを搭載することによってCPUを経由せずGPUから直接ディスプレイに信号を送ることができるため、画面のカクつきやチラつきを抑えることが可能です。

また、タッチパッドにダイヤル型コントローラのASUS DialPadが搭載されており、わざわざ別に用意する必要もなくAdobe系アプリケーションなどによる作業を快適に行うこともできることも特長です。

Core i7とRTX 4060、Core i9とRTX 4070を搭載したどちらのモデルも2023年4月28日に発売予定となります。価格はCore i7モデルが249,800円、Core i9モデルが299,800円となっています。

ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED

OSWindows 11 Home
メインディスプレイ14.5インチ OLED
2,880×1,800
120Hzリフレッシュレート
サブディスプレイ12.7インチ TFT
2,880×860
120Hzリフレッシュレート
CPUCore i9-13900H
GraphicsRTX 4060 Laptop GPU
RTX 4070 Laptop GPU
RAM32GB
内部ストレージ1TB SSD
外部ストレージmicroSD
ポートThunderbolt 4(USB-C) ×2
USB-A(3.2) ×1
Webカメラ207万画素 IRカメラ
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間約8.4時間
サイズ323.5×224.7×19.6mm
重さ約1.75kg

メインディスプレイとは別にキーボードの上部にサブディスプレイを搭載する「ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED」も第13世代Intel Core i9-13900Hプロセッサにアップデートされ、グラフィックスはGeForce RTX4060 または RTX 4070 Laptop GPUを選択することができます。

またメインディスプレイは4.096段階の筆圧検知のスタイラスペンにも対応しており、ASUS Pen 2.0が付属しています。2つの画面を駆使したクリエイティブ作業向けのハイスペックノートパソコンとなります。

RTX4060搭載モデルは5月12日に発売を予定しており、価格は399,800円です。RTX4070搭載モデルは4月21日から販売され、価格は449,800円となっています。

ASUS Zenbook 14X OLED UX3404VA

OSWindows 11 Home
ディスプレイ14.5インチ OLED
2,880×1800
グレア
タッチパネル
CPUCore i5-13500H
Core i9-13900H
RAM16GB LPDDR5-4800
内部ストレージ512GB SSD
外部ストレージ
ポートUSB-C(Thunderbolt 4) ×2
HDMI ×1
Webカメラ207万画素
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間約7.6時間
サイズ321.8×225.6×17.7mm
重さ約1.57kg

「ASUS Zenbook 14X OLED UX3404VA」は14.5インチにタッチ対応の2880×1800解像度のOLEDディスプレイを搭載、インテルCore i7-13500HまたはCore i9-13900Hと16GBRAMを搭載したハイスペックモデルです。タッチパッドがテンキーにもなるNumberPadを搭載、高性能に14.5インチと大きめながら重さは約1.57kgと持ち運びもしやすい点が特長です

価格はCore i5モデルが149,800円、Core i9モデルが169,800円となっていて、プラス3万円でMicrosoft Office Home&Business 2021がセットで購入できます。発売はどちらも2023年4月28日の予定です。

ASUS Zenbook 14 / 14 Flip OLED

Zenbook 14Zenbook 14 Flip OLED
OSWindows 11 HomeWindows 11 Home
ディスプレイ14インチ TFT
2,560×1,600
ノングレア
14インチ OLED
2,800×1800
グレア
タッチパネル
90Hz
CPUAMD Ryzen 5 7530UCore i7-1360P
RAM16GB
LPDDR4X-4266
16GB
LPDDR5-4800
内部ストレージ512GB SSD1TB SSD
外部ストレージ
ポートUSB-C(3.2) ×2
USB-A(3.2) ×1
HDMI ×1
USB-C(3.2) ×2
USB-A(3.2) ×1
HDMI ×1
Webカメラ
ネットワークWi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.1
バッテリー駆動時間約12.6時間約9.7時間
サイズ313.6×220.6×17.3mm311.5×223.4×16.8mm
重さ約1.39kg約1.54kg

どちらも同じ14インチモデルですが、「Zenbook 14 Flip OLED」は90Hzリフレッシュレートに対応した2800×1800解像度のOLEDディスプレイを搭載し360度回転するヒンジでタッチ操作に対応、「Zenbook 14」は2560×1600のノングレアTFTディスプレイを搭載し、180度まで天板が開くタッチ非対応モデルという点が異なります。

またCPUも非OLEDモデルがAMD Ryzen 5 7530Uを搭載していますが、OLEDモデルはCore i7-1360POを搭載しています。日常使いであれば「Zenbook 14」でも十分ですが、より高精細なディスプレイで動画などを見たい人には「Zenbook 14 Flip OLED」が良いでしょう。

発売日と価格は、OLEDモデルが4月28日に発売されて179,800円、非OLEDモデルは5月12日に発売予定で139,800円からとなっています。

筆者が気になったモデル

最後に今回の新製品発表に際して実機をハンズオンする機会がありましたので、「Zenbook」シリーズの中で筆者が最も気になったモデルを紹介しておきます。

持ち運んで外で仕事をすることも多い私としては、やはり軽量かつハイエンドな「ASUS Zenbook S 13 OLED」が一番気になっています。

全体的な質感も非常に高くボディ表面の触り心地も良いですし、何より13.3インチと約1kgという軽さ・コンパクトさに惹かれました。性能面でもCore i5-1335Uまたはi7-1355Uと16GBRAMを搭載していることで、日常使いから仕事用として持ち運んでどこでも作業が出来る点が魅力です。MIL-STD 810Hに準拠する堅牢性という点も安心感がありますね。

もう一つは14インチの「ASUS Zenbook Pro 14 OLED」も、1.55kgの重さでCPUはi7-13700HとRTX4060またはi9-13900HとRTX4070を選択でき、小さなボディにギュッと詰まった感じのハイスペックが気に入りました。

Adobeアプリケーションでのクリエイティブ作業に使えるASUS DialPadがマウスパッド内に搭載されている点もポイントです。

ただ、需要を考えれば仕方のないことではありますが、筆者のワガママを言えば日本国内では日本語配列しか選べないという点が残念です。これは「Zenbook S 13 OLED」や「Zenbook Pro 14 OLED」に限った話ではなく、日本国内では英語配列モデルを出す計画はないようでそれを求めると海外から購入するしかありません。

しかし海外で購入したモデルはASUSの安心保証などサポートを受けられない(これは日本独自のサービス、とのこと)ためリスクがあります。いずれニッチな層にもアプローチしてくれる方法を考えてもらえたら嬉しいかな。

とは言うものの、ここまで豊富なラインナップを揃えられることはASUSの強みだと思います。スペックなどを見ても「Zenbook」シリーズは一定以上のハイスペックのみに注力するという割り切りがあり、中途半端なモデルを含めないことでユーザーが用途に合わせて選べるようになっていると思います。

なお、今回の新製品発表では「Zenbook」シリーズだけでなく「Vivobook」シリーズや「ProArt」でも新モデルがリリースされています。そちらも別記事でまとめています。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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