Googleの新しい「Pixel 7」シリーズには顔認証によるロック解除のサポートが追加されましたが、残念ながらスマートフォンのロック画面を解除するときのみに機能するものですので、指紋認証のように支払いやサインインに利用することはできません。
「Pixel 7」シリーズの顔認証そのものはスムーズに機能していると思いますが、指紋認証のように様々なアプリに組み込まれているセキュアな方法の代わりに使えるものではありません。そのため、パスワードマネージャーや銀行・ペイ系アプリなど生体認証を必要とするアプリでは、顔認証を利用することができないことに注意が必要です。
9to5Googleに寄せられたケースでは、指紋認証を使用せず顔認証のみを設定していた場合、Google Pay (Wallet)の支払いが勝手に拒否されることが報告されています。つまり、顔認証のみではGoogle PayによるNFC決済を自動的に拒否されてしまうため、結局のところ顔認証は指紋認証と組み合わせて使う必要があるようです。
さらにこの問題点は、「なぜ決済がうまくいかなかったのか」というエラー内容が表示されないこととしています。このエラーの説明があるだけでも焦ることはないですし、代わりにPIN入力は指紋を使うよう促すようなメッセージを表示するだけでも良さそうです。
もし、お使いの「Pixel 7」シリーズを使ってGoogle Payの決済がうまくできない場合で、指紋認証をオフにしているのであれば、それを有効にすることで解決する場合があります。
最初からGoogleはスマートフォンのロック解除にしか使えない(使わない)と説明していますが、便利になった顔認証なのでもう少し使えるシーンが拡張してくれればもっと便利だと思います。
Source: 9to5Google