過去にも何度かGPUを搭載するChromebookの開発をお伝えしてきましたが、ついにNvidiaのGPUを搭載したChromebookの開発がスタートしていることが報告されました。すでにゲーミングプラットフォームとなる”Steam for ChromeOS”が発表されていますので、ゲーマー向けのゲーミングChromebookという話がいよいよ本格的になりました。
今回もChrome Unboxedからの報告によるもので、「Agha」と呼ばれるデバイスがインテル第12世代Alder LakeプロセッサとNvidiaのGPUをサポートしていることがわかりました。
Agah: Enable Nvidia GPU D-Notify driver
This patch enables Nvidia GPU D-Notify driver for Agah.
BUG=b:216485035
Chromium Gerrit
BRANCH=None
TEST=make run-nvidia_gpu && make buildall
これまでNvidiaのGPUをサポートしたChromebookについて特に取り上げられたことはなく、インテルやAMDのdGPUを搭載する話だけでした。
また「agah」は、もともと「draco」と呼ばれていたようですが途中でボード名が変更されているようで、さらに前に戻ると「draco」はHPが開発していると言われていたデバイスです。そのため今回発見された「agah」もHPのデバイスとなる可能性は捨てきれず、まさかの”OMEN”シリーズ(HPのゲーミングラインナップ)ということもあり得るかもしれません。とは言え、現時点ではHPのデバイスという確証はなく、可能性としてあり得るという程度に考えておくと良さそうです。
ちなみに「agha」について少し掘り下げていくと、RGBバックライトキーボードや100WのUSB-Cサポートなどの記述が見られますので、本当に本物のゲーミングChromebookが登場するようです。
開発状況などから早くても来年のCES 2023などで発表されると予想されています。これは期待大ですね。