昨年にChromebook向けとしてプログレッシブウェブアプリ(PWA)版のZoomがリリースされて以降、使いづらい部分が少しずつ改善されていて、ついにChromebookでもバーチャル背景と背景ぼかし機能が正式に追加されました。ただ先月からすでに利用可能となっていますので、お気づきの人も多いはず。
ChromebookのZoomアプリでは、これまで背景の設定はできても画像が円形に切り抜かれるだけで微妙な背景となっていましたが、現在はしっかりバーチャル背景として機能しています。またバーチャル背景だけでなく背景ぼかしもできるようになったため、後ろを気にすることなくWeb会議に参加できるようになりました。
なお、この機能を利用するにあたり一定以上のスペックがないとクラッシュしたり固まることが報告されていますが、この点について公式ブログに以下のような記載がありました。
仮想バックグラウンドを、十分なCPUコアを備えたデバイス上のユーザーが有効にすることができます。4つの実際のコアまたは4つのスレッドを持つ2つのコアを含む、少なくとも4つの論理コアを備えたデバイスでのみ使用できます。これにより、低電力デバイスでパフォーマンスの問題が発生する可能性があり、ユーザーはより単純なマスク機能に簡単に戻すことができます。
Zoom Support(Google翻訳)
要は2コア4スレッドもしくは4コア以上のプロセッサ(CPU)を搭載するデバイスである必要があり、Chromebookで例を挙げるとCeleron N4020(2コア/2スレッド)はダメで、Celeron N4100(4コア/4スレッド)以上のCPUなら使えるということになります。
スペックの制限はChromebookに限った話ではないので仕方がないところですが、一般的なモデルや学校で導入しているモデルのほとんどはこのスペックより下かギリギリのラインだと思いますので、Zoomでバーチャル背景と背景ぼかしを使うことが厳しい可能性があります。
とは言え、Google Meetなど他のアプリでも安定して使うためにはある程度の性能は必要となりますので、MeetやZoom等で仮想背景とぼかしを活用しながら作業を行うことがあるなら最初からハイスペックモデルを選ぶほうが良いでしょう。
なおChromebook向けZoomアプリは、公式サイトにアクセスして表示されるポップアップか、Google Playストアからインストールすることができます。