Google は今週初めより、Android 版 Google Keep のメモを素早く作成できる「クイックキャプチャ」ウィジェットのデザインを刷新し、現在その変更が展開されています。
新しいデザインガイドラインに沿った見た目となり、各種メモ機能へのショートカットがより分かりやすく、アクセスしやすくなっています。
デザインの主な変更点
今回のアップデートにおける変更点は、Androidの最新のデザインガイドライン(Tier 1)に従い、ウィジェットの背景がホーム画面グリッドの上下左右すべての境界線まで表示されるようになりました。

これにより、ホーム画面上でのウィジェットの収まりが良くなり、視覚的な一貫性が向上しています。以前は、短いデザインの場合、背景は左右の端にのみ表示されていました。
また、これまで「+」アイコンのみ色が違ってボタンらしくなっていましたが、それ以外にも背景色が付き、独立したボタンであることがわかりやすくなりました。
- 新規テキストメモ: 縦長の丸いアイコン
- リスト、音声メモ、図形描画、カメラ: 角が丸い長方形アイコン
さらにサイズに応じてボタン構成が変更され、5×1 サイズのウィジェットでは、テキスト、リスト、音声、図形描画、カメラのすべてのショートカットボタンが利用可能です。一方、4×1 サイズではスペースの都合上、カメラのショートカットが含まれません。
なお、Material You の特長的な花形ウィジェットも引き続き利用可能で、サイズが以前より大きくなりました。また、3×1 サイズのピル(錠剤)型ウィジェットもデザインが刷新され、サイズが大幅に拡大されています。
ちなみに、上の画像のように筆者もこの変更を確認していますが、最小の「Keep メモ」のウィジェットは「メ」と「モ」の間で改行されてしまい、少し見栄えが悪いです。
ユーザーにとってのメリットと変更されない点
このデザイン変更により、ユーザーはホーム画面から直接、目的のメモ形式(テキスト、リスト、音声など)をより素早く、間違いなく選択して起動できるようになります。Android OSの最新デザインとの親和性も高まりました。
なお、今回のアップデートは「クイックキャプチャ」ウィジェットに限定されており、すでにウィジェットスペース全体を使用している「メモコレクション」ウィジェットや「単一ノート」ウィジェットのデザインは変更されていません。
この新しいウィジェットスタイルは、最近アップデートされた Google ドライブの Android ウィジェットにも同様に適用されており、Google アプリ間でのデザイン言語の統一が進んでいるようです。
新しいウィジェットを利用するには?
この新しいクイックキャプチャウィジェットは、Google Keep アプリのバージョン「5.25.142.x」以降を対象に、サーバー側のアップデートとして広く展開されています。
もしお使いの端末でまだデザインが変更されていない場合は、以下の手順をお試しください。
- Google PlayストアでGoogle Keepアプリが最新バージョン(5.25.142.x 以降)になっていることを確認し、必要であればアップデートします。
- スマートフォンの「設定」>「アプリ」>「Keep」を開き、「強制停止」を実行します。
- ホーム画面に配置されている既存のGoogle Keepクイックキャプチャウィジェットを一度削除します。
- 再度ウィジェットをホーム画面に追加します。
これにより、新しいデザインのウィジェットが適用されるはずです。
Google Keep のクイックキャプチャウィジェットは、思いついたアイデアやタスクをその場で素早く記録したいユーザーにとって便利な機能ですので、今回のアップデートで使いやすくなることに期待です。