Google が Android ベータプログラムに参加する Pixel デバイスに向け、最新の Android 17 Beta 3 を展開しています。
このアップデートには、多数の新機能・変更やバグ修正が含まれていますが、そのなかで以前 Google が仕様変更であると説明した Pixel スマートフォンの充電上限を「80% に制限」した際、充電速度が極端に低下する現象がバグとして修正されています。
Pixel 10 Pro Fold (Android 17 Beta 3) の実機では修正されたように見えますが、当初 Reddit で公開されたリリースノートからは該当の項目が削除されています。一方、IssueTracker ではすでに修正済みとされています。
仕様から一転、バグとして修正へ
この問題は、2026 年 3 月のアップデート以降、バッテリー残量が 77% 付近に達すると充電速度が 1W 未満へと急激に低下し、上限の 80% に到達するまでに異常な時間がかかってしまうというものでした。
以前の記事でもお伝えしたとおり、Google は一度この挙動について IssueTracker で「バッテリーの健康状態を管理するための意図的な動作」であると回答し、仕様であるとしていました。
しかし、今回の Android 17 Beta 3 のリリースノートではこれがバグとして扱われており、充電が 77% で停止または著しく遅くなる問題が解消されています。
Resolved an issue where the 80% battery limit caused charging to stall or slow significantly at 77% by optimizing the current transition logic to ensure the device reaches the target threshold and enters bypass mode more efficiently. (Issue #485148344, Issue #490178498)
一度は仕様としてクローズされた問題でしたが、ユーザーからのフィードバックを受けて改善されたものと考えられます。

しかし、冒頭で述べたように記事執筆時点では上記の項目がリリースノートから削除されていました。ただ、実機で確認したところ、充電完了までの時間が正常に戻っているように見えました。

バイパス充電への移行も最適化
また、今回の修正ではバイパスモード(バイパス充電)への移行が最適化されていることも記載されています。
バイパス充電は、バッテリーを充電せずに充電器からの電力で直接デバイスを稼働させることで、ゲームプレイ時などの発熱やバッテリー劣化を防ぐ機能です。
これまでは 77% 以降で極端なトリクル充電状態が長く続いていたため、デバイスを使用しながらだといつまでも充電が完了せず、実質的にバイパス充電へ移行しづらいという欠点がありました。
今回のアップデートで目標値の 80% までスムーズに充電されるようになり、効率的にバイパスモードへ移行するようロジックが最適化されたことで、ヘビーユーザーが抱えていた熱対策への懸念も払拭されることが期待されます。
あわせて、80% の充電制限を有効にしている際に、バッテリーセーバーが意図せず無期限にアクティブになり続けるという問題(Issue #366996806)も修正されました。
現在は Beta 3 限定、安定版への展開に期待
なお、今回の修正はあくまで現在展開されている Android 17 Beta 3 を適用しているデバイスに限られます。
6 月に予定されている安定版ですぐに展開されるかは分かりませんが、今回のベータ版アップデートでは正式に「プラットフォーム安定版」に到達していることから、この修正も実装されることが期待されます。
Android 17 Beta 3 に含まれるその他の変更点や新機能の詳細については、本日公開したまとめ記事をご覧ください。


