Google Pixel 10 シリーズを使用している一部のユーザーから、Chrome や Firefox などのブラウザで動画を視聴中、早送りやスキップ操作を行うと映像がフリーズしたり、読み込み(バッファリング)が無限に続いて再生できなくなったりする問題が報告されています。
動画の再生開始自体はスムーズに行われますが、シークバーを動かして特定の位置へ飛ばそうとした瞬間に動作が止まるため、動画視聴をブラウザで行うユーザーにとっては非常に不便な状態となっています。
なお、この問題は Google Chrome、Brave、Samsung Internet など複数のブラウザで確認されています。
交換対応でも改善しない問題
PiunikaWeb の報告によれば、Pixel 10 Pro XL などでこの症状が発生した場合、動画のロード時間が異常に長引くか、最終的に再生が完全に停止してするとしています。
この問題は、サポートを通じてデバイスを新品に交換しても、ソフトウェアアップデート直後に全く同じ症状が再現されたという報告があります。
また、店頭のデモ機でも同様の挙動が確認されており、Pixel 10、10 Pro、10 Pro XL、10 Pro Fold を含むシリーズ全体に共通するソフトウェア、あるいはドライバの問題であると見られています。
同じ Wi-Fi 環境下でも、Samsung Galaxy S25 Ultra などの他社製デバイスでは動作することから、Pixel 10 シリーズ固有の問題である可能性が高いようです。
高効率コーデックの処理エラーの可能性
Google からの公式発表はまだありませんが、コミュニティでの検証によれば、特にブラウザ経由で「VP9」や「AV1」といった高効率コーデックを処理しようとした際にエラーが発生しやすい傾向があることから、原因は「コーデック処理」にあると推測されています。
2026 年 1 月のアップデートや Android 16 QPR3 Beta 2 を適用しても現時点では完全には解消されておらず、根本的な解決には Google による修正パッチを待つ必要があります。
3 つの回避策がある
Google から修正パッチが提供されるまでの間、ユーザー側でできる有効な回避策がいくつか発見されています。動画が止まってストレスを感じる場合は、以下の方法を試してみてください。
タスク切り替えで再読み込みさせる
動画がフリーズしてしまった場合、一時的な復帰方法として「タスク切り替え」が有効です。Chrome などを使用中に以下の操作を行います。
- 画面下部からスワイプアップしてアプリを最小化する(または「最近使ったアプリ」一覧にする)
- すぐにブラウザアプリを開き直す
Firefox と拡張機能でコーデックを強制変更する
これは現時点で最も効果的と言われている方法です。問題の原因と推測される高効率コーデックを使わないように設定します。
- Android 版の「Firefox」ブラウザ(または Iceraven)をインストール
- 拡張機能の「enhanced-h264ify」を追加する
この拡張機能を入れることで、YouTube などが VP9/AV1 ではなく、より一般的で負荷の軽い「H.264」コーデックを使うよう強制されます。これによりバッファリング問題がほぼ発生しなくなると報告されています。
DNS 設定を変更する
確実性は下がりますが、ネットワーク設定を変更することで改善したという報告もあります。上級者向けの設定となります。
- Wi-Fi 設定から静的 IP を割り当て、DNS サーバーをデフォルトから Cloudflare や AdGuard などのカスタム DNS に変更する
まとめ
一部の Pixel 10 シリーズユーザーから、ブラウザでの動画再生に問題が発生していることが報告されています。
幸いにもハードウェアの故障ではなく、ソフトウェアやドライバ周りの不具合である可能性が高いため、Google による修正アップデートで改善される見込みはあります。
記事執筆時点では、筆者の Pixel 10 Pro / Pixel 10 Pro Fold では同様の問題には遭遇しておらず、環境によって違いがあるようです。
もしこの現象に悩まされている場合は、端末の交換や初期化を実行する前に、まずは今回紹介した Firefox での回避策などを試して様子を見ることをおすすめします。


