Google は、Android Auto の既知の問題として、Pixel 10 シリーズで発生している接続エラーや Google アシスタントの応答不良などを引き続き調査していることを明らかにしました。
9 月に Android Auto v15.0 で「灰色画面」問題は解消されたものの、ほかの不具合は依然として残っているようです。
「灰色画面」問題は 9 月に修正済み
Pixel 10 発売直後から、車載ディスプレイが灰色のまま Android Auto が起動しない問題が報告されていましたが、この件については 9 月にリリースされた Android Auto v15.0 で修正されています。
当時 Google は、「Pixel 10 接続時の灰色画面問題を修正した。アプリを最新バージョン(15.0 以上)に更新することで解決される」と発表していました。
しかし、その後も Pixel 10 シリーズを含む Pixel スマートフォンにおいて、別の不具合が引き続き複数発生したままとなっているようです。
接続クラッシュや音声アシスタント不具合が継続
現在、Android Auto チームは以下のような問題について調査を進めています。
一部車種で接続がクラッシュする問題
特に Škoda Scala など特定車種で、Pixel 10 を接続すると Android Auto の設定アプリがクラッシュし、USB モードが「充電のみ」に戻ってしまうという報告が寄せられています。
この問題については、公式ヘルプコミュニティでもエスカレーション済みで、チームが原因を調査中としています。
Google アシスタントが応答しない問題
Pixel 10 では、マイク権限を有効にしていても音声コマンドが反応しない事例も複数確認されています。
この現象は Pixel 9 シリーズなど他モデルでも発生しており、アプリ側の処理や権限関連の不具合が疑われていますが、現時点で明確な修正時期は示されていません。

ランダム切断の問題も依然として残る
さらに、2024 年から Pixel 9 Pro や Pixel 10 を含む複数モデルに影響を与えている、Android Auto の接続後しばらくすると突然切断されてしまうという問題も未解決のままとなっています。
Android Auto チームは昨年からこの問題に取り組んでいるものの、依然として「調査中」の状態とされています。

ユーザーは最新バージョンを維持することが重要
Google は、Android Auto の修正や改善をアプリのアップデート経由で段階的に展開しています。
そのため、ユーザーは常に最新バージョン(v15.0 以上)を維持し、不具合が発生した場合はアプリ内のフィードバック機能から報告することが推奨されます。Pixel 10 シリーズで Android Auto の利用に問題を感じているユーザーは、今後のアップデートでの改善に注目です。
なお、筆者の Pixel 10 Pro では報告されているような問題には遭遇していません。ただし、ワイヤレス接続時にまれに反応が遅れる、または接続が一時的に切れることはあり、環境要因による一時的なものの可能性もあります。


