最近、ユーザーから報告されていた Google Nest などのスマートホームデバイスのアシスタントが正常に動作しない問題について、Google が問題を認め、今年の秋に大幅な改善を予定していることを明らかにしました。
ここ数年、Google Nest シリーズのスマートスピーカーやスマートディスプレイにおいて、コマンドが正常に機能しない、応答が遅れるといった問題が報告されていましたが、特に最近になってパフォーマンスが大幅に低下したとの声が相次いでいます。
先日にも紹介していますが、実際に Reddit などでは、ライトの操作といった基本的な機能さえ動作しないという報告が多数投稿されており、筆者の環境でも同様の不具合が頻発しています。
報告されている具体的な不具合
ユーザーから報告されている不具合は、単に応答が遅い、無反応といったものに留まりません。これまで問題なく動作していたはずの基本的な機能において、奇妙な誤作動を引き起こす事例も確認されています。
- 「ファンを消すよう指示すると、家中の照明がすべて消える」
- 「夫婦で同じように天気を尋ねても、妻が話したときだけ全く無関係な地域の天気予報が流れる」
- 「以前はできていたことができず、『すみません、問題が発生しました』と返されるだけ」
このように、日常生活に支障をきたすレベルの問題が多発している状況です。
原因は不明、Geminiへの移行などを推測する声も
この一連のパフォーマンス低下について、Google から公式な原因は発表されていません。しかし、ユーザーの間では、Google が進めている AI モデル「Gemini」へのシステム移行に伴う一時的な問題ではないかという推測が最も有力視されています。
とはいえ、ユーザーレベルでは対処することはできず、根本的な解決には Google 側の対応を待つ必要がある状況でした。
Google、ついに問題を認め謝罪
こうした中、Google の Home および Nest 製品の責任者である Anish Kattukaran 氏は X 上で「Googleアシスタントの信頼性に関する最近のフィードバック」を認識していると述べ、ユーザーが経験している問題について公式に謝罪しました。

Kattukaran 氏は「私たちは皆さんの声を真摯に受け止めており、この問題を正しく解決し、より良い信頼性と機能性を提供する長期的な解決策を確保することに尽力しています」と述べています。
今秋の「大幅な改善」に期待
さらに同氏は、現在「大幅な改善」に積極的に取り組んでおり、今秋には詳細を発表できると明らかにしました。
具体的な内容は不明ですが、AIモデル「Gemini」の統合による機能向上や、根本的な信頼性の改善が含まれるものと期待されます。長らく続いていた Google アシスタントの問題に対し、ようやく公式な言及と具体的な改善時期が示された形です。今秋には、ユーザーが抱える問題が解消されるかもしれません。