Google Nest シリーズのスマートスピーカーやスマートディスプレイにおいて、コマンドが正常に機能しない、応答が遅れるといった問題が多数投稿されており、以前よりもパフォーマンスが大幅に低下していると報告されています。
筆者もこの問題に遭遇しており、所持している Google Nest デバイスや Pixel Tablet の耳が遠くなっただけでなく、突然全く関係のない動作をしたり、無反応なことも多々あります。
コマンド誤認識から奇妙な誤作動まで、相次ぐ不具合
Reddit などでユーザーから報告されている不具合には、ライトのオン・オフ、音楽再生、定型アクション(ルーティン)の実行といった、これまで問題なく動作していたはずの基本的な機能にまで及んでいます。
「以前はできていたことが何もできず、『すみません、問題が発生しました』と返されるだけ」といったパターンや、そもそも応答してくれないパターン、違う動作をするパターンなど多岐にわたります。
例えば、「ファンを消すよう指示すると、家中の照明がすべて消える」「夫婦で同じように天気を尋ねても、妻が話したときだけ全く無関係な地域の天気予報が流れる」といった、奇妙な誤作動の事例が投稿されています。
原因は不明、Gemini への移行などを推測する声も
この一連のパフォーマンス低下について、Google から公式な原因は発表されていません。しかし、ユーザーの間ではいくつかの可能性が推測されています。
最も有力視されているのは、Google がスマートホームデバイスでも導入を進めている AI モデル「Gemini」へのシステム移行に伴う、一時的な問題の可能性です。また、一部のユーザーからは、旧モデルのハードウェアを段階的に廃止し、新製品への買い替えを促すための意図的な性能低下ではないかという憶測も出ています。
現状、ユーザー側で試せることはデバイスの再起動など基本的な対処に限られており、多くは Google 側のサーバーに起因する問題と考えられています。そのため、根本的な解決には、Google からの公式なアナウンスやソフトウェアアップデートを待つ必要があります。