今回の記事では、ChromeOS 129 になって急に表示されなくなってしまった、Chromebook のシェルフ(クイック設定)からアクセスできる Google カレンダーのマルチカレンダー表示を再び有効にする方法を紹介します。
Google カレンダーの「マルチカレンダー」サポートは ChromeOS 126 で正式に発表され、その後のアップデートで様々な ChromeOS デバイスで広く利用できるようになっていました。Chromebook のシェルフにある[今日の日付]をクリックすると Google カレンダーに紐づいた予定が表示されますが、以前までは Chromebook にログインしている Google アカウントのメインカレンダーの予定のみが表示されていました。
マルチカレンダーのサポートが導入されたことで、メインカレンダー以外のカレンダーの予定もシェルフから確認できるようになり、複数のカレンダーを使って予定を管理しているユーザーにはとても便利な新機能です。しかし、ChromeOS 129 にアップデートされてから、マルチカレンダーで表示がされなくなり、以前のようにメインカレンダーのみが表示されるようになっています。
Chromium IssueTracker でもこの問題が上げられており、Chrome のバグではなくカレンダーによるもののようです。しかし、解決策が紹介されており、以下のフラグを有効にすることで再びマルチカレンダーのサポートを有効にできます。
- Temporarily unexpire M128 flags ( #temporary-unexpire-flags-m128 )
- Multi-Calendar Support in Quick Settings ( #multi-calendar-in-quick-settings )
最初に Temporarily unexpire M128 flags を有効にして再起動すると、Multi-Calendar Support in Quick Settings のフラグが表示されて有効にできるようになります。これらを有効にすれば、再びクイック設定(シェルフ)の Google カレンダーがマルチカレンダー表示になります。
致命的な問題ではありませんが、Google カレンダーを毎回開かずに予定を確認できたり、ここから設定されているオンライン会議に参加できたりもするので、これがなくなることでやや不便になります。
この問題が修正されるかどうかはわかりませんが、発表されたばかりの機能でバグの可能性が指摘されていることから、今後のアップデートで修正される可能性はあります。