Google が発表していた Google Keep のリマインダーを Google ToDo リストへ統合するアップデートが、実際のユーザー環境で展開され始めました。
筆者の Workspace アカウントおよび個人の Google アカウントでも、統合後の挙動を確認しており、日本語環境でも順次反映が進んでいます。
この統合により、従来の Keep 単独のリマインダー運用とは仕様が大きく異なるため、実際の挙動をまとめます。
Keep のリマインダーは ToDo リストのタスクとして保存
今回の変更により、Keep で作成した日時リマインダーは Google ToDo リストのタスクとして保存されるようになりました。
Keep のリマインダー設定画面には「リマインダーは Google ToDo リストに保存されます」という案内が表示され、設定直後に ToDo リスト側のタスクへ変換されます。
この仕様により、Keep のリマインダーは Google カレンダー や Google ToDo リストのタスク一覧に表示され、通知も Keep ではなくこれらのアプリが担当します。
通知経路が統一されたことで、Google サービス間でタスクが二重管理される状況は解消されました。
Keep と ToDo リスト連携の実用上の注意点
統合後は、Keep と ToDo リストの関係が明確に「メモ」と「タスク」に分かれ、編集や動作は従来のリマインダーとは異なる点があり、注意が必要です。
- タスクの日時・繰り返しは Keep から編集可能
- Keep のメモのタイトルを変更してもタスクのタイトルは変わらない
- タスクのタイトルを変更するには Google ToDo リスト または Google カレンダーで編集する必要がある
- タスクのタイトルを変えてもメモのタイトルは変わらないので、Keep で変更する必要がある
- ToDo リスト側でタスクを削除しても、Keep のメモは残る
- Keep のメモをアーカイブまたは削除しても、タスクは消えない
ノートとタスクが完全に分離され、役割が明確になっています。
なお、Keep で作成されたリマインダーの場合、Google カレンダーと Google ToDo リストのタスクには [Keep で作成] のラベルが付けられ、タップすると Keep のメモへ移動できます。
廃止された機能
今回の統合に伴い、Google Keep のリマインダー機能には以下の変更があります。
- 場所に基づくリマインダーが利用できなくなった
- Keep アプリ単体でのリマインダー通知は廃止 (Google カレンダーまたは ToDo リストアプリが必要に)
特に場所リマインダーを日常的に使っていたユーザーは、代替手段の検討が必要です。
まとめ
今回の統合は、Google Workspace および個人の Google アカウントのどちらでも段階的に展開されています。日本語環境でも既に反映が始まっており、今後数日で利用可能なユーザーが増える見込みです。
Google Keep と Google カレンダー / ToDo リストを併用しているユーザーは、編集仕様や同期の挙動が大きく変わるため、扱い方に注意が必要です。
Google はここ数年、複数のサービス間でタスク管理の統一を進めていましたが、Keep のリマインダーだけが独立した仕様でした。今回の統合により、タスクを Google ToDo リストに一本化する流れがさらに明確になりました。
