Googleが独自に開発しているChrome OS向けネイティブアプリで「Diagnostics App」と呼ばれています。
このアプリでは、リソース使用量やCPUの温度といったデバイスの統計情報をリアルタイムに表樹することができます。
もともと8月中旬頃から開発されていたようで、Chrome OSのCanaryチャンネルにも登場しており、いくつかの更新があった後によりわかりやすいデザイン(UI)へと変更され、新しい機能が追加されました。
ちなみに先日投稿している「ネットワーク診断アプリ」とは違うものです。
実はBetaチャンネルでもフラグを有効にすることでアプリ自体は利用できますが、まだデザインなどに変更は加わっておらず、一部機能はCanaryとは異なり表示されていません。
そしてCanaryチャンネルでも、これまで静的な情報表示だけしかありませんでしたが、動的なもの(リアルタイムデータ)をレポートできるようになっています。
上記の画像は実際のデバイスで使用したものですが、アプリの上部からデバイスのコードネーム「Coral」、CPUがCeleron N3350、4GBのRAM(3919224KB)、OSのバージョンが89であることが表示されます。
そしてバッテリーの使用状況、CPUのリアルタイムの使用率と温度、RAMの使用状況がモニターされています。
Chromebookにおけるこの手のデバイス診断アプリには、拡張機能の「COG」などがありますが、ネイティブアプリでこれだけの情報を表示できれば十分ではないかと思います。
またOS側と連携しているためか、この数値はかなり正確に測定できているようです。
さらに今後のアップデートでは、システムエラーが生じた際に原因を特定しやすくなるよう、診断テスト機能も追加されます。
- kCpuStress
- kCpuCache
- kFloatingPoint
- kPrimeSearch
主にCPU診断やメモリテストなどテストが実行でき、それぞれログを作成できるようになりますが、現時点ではまだログ作成は機能していません。
この機能自体は、開発者やそれなりに手慣れた人向けにはなると思いますが、サードパーティのアプリケーションを用いずにネイティブアプリだけである程度のことが完結できるようになるのは、シンプルでわかりやすくて良いと思います。
この状況を見ると、Stableに登場するまでは数ヶ月以上かかると思いますが、デバイスの使用状況を簡単にわかるようになれば便利ですので、今後の進展に期待です。
Source: ChromeUnboxed