今年もオンラインで開催されたNext@Acerイベントにて、エントリークラスの手頃なモデルからインテル第11世代Tiger Lakeを搭載するハイエンドモデルまで、4つのChromebookを発表しました。
エントリークラスには14インチの「Acer Chromebook 314」、エンタープライズ向けのハイエンドモデル「Acer Chromebook 514」、スタンダードかつ史上初となる17.3インチモデル「Acer Chromebook 317」、そして我が愛機と言える「Acer Chromebook Spin 713」、「Spin 713 Enterprise」が第11世代インテルCPUにアップグレードして再登場しています。
以下に各モデルのスペックについて、わかっているものをまとめておきます。
Acer Chromebook 314
まずはエントリークラスの「Acer Chromebook 314」ですが、こちらは現行のインテルCPUからMediaTekのMT8183へと置き換えられました。
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Acer Chromebook 314 (CB314-2H/CB314-2HT) | |
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ディスプレイ | 14インチ ・1366×768 ・1920×1080 ・1920×1080 IPS ・1920×1080 IPS/タッチ |
CPU | MT8183C |
RAM | 最大8GB |
ストレージ | 最大64GB eMMC |
バッテリー | 最大15時間 |
サイズ | 325.4x223x19.7mm |
重さ | 1.5kg |
価格 | 269.99ドルから |
14インチモデルでディスプレイの選択肢が豊富なことも特長で、以前の「Lenovo Chromebook S330」のときのようにフルHDモデルが狙い目になるかと思います。
やや重さがあるものの、手頃な価格と長時間のバッテリー駆動のため、使いどころを間違えなければ良い選択肢になりそうです。
よくよく見ると、MediaTekのMT8183でも最大8GBRAMというのもポイントかもしれません。
7月に269.99ドルから北米市場で販売される予定です。
Acer Chromebook 514
続いてインテル第11世代Coreシリーズを搭載したエンタープライズ向けの「Acer Chromebook 514」です。
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Acer Chromebook 514 (CB514-1W) | |
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ディスプレイ | 14インチ * 1366×768 * 1920×1080 * 1920×1080 IPS * 1920×1080 IPS/タッチ |
CPU | Pentium Gold 7505 Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 最大8GB |
ストレージ | 最大256GB PCIe NVMe |
ネットワーク | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 最大10時間 |
その他 | 指紋センサ(OP) MIL-STD 810H |
サイズ | 323×219.8×19.3mm |
重さ | 1.4kg |
価格 | 599.99ドルから |
ディスプレイの構成は前述の「314」と変わらないようですが、性能面ではPentiumからCore i7までを選択できるハイエンドモデルとなります。
ただし最高峰の性能ではなく最大8GBRAMと最大256GB NVMeストレージとなっているため、手堅いところでまとめられたエンタープライズ向けらしい仕様といえます。
またオプションで指紋センサを搭載できるとしているため、セキュリティを重視する場合にも良い選択肢です。
価格は599.99ドルから、8月に北米でリリースされます。
https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/series/acerchromebook514cb5141w
Acer Chromebook 317
ついに史上初の17.3インチという大型モデル「Acer Chromebook Spin 317」がリリースされました。
以前の記事でASUSが出すかもしれない…とお伝えしましたが、先を行ったのはAcerでした。
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Acer Chromebook 317 CB317-1H/CB317-3HT | |
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ディスプレイ | 17.3インチ ・1920×1080 IPS ・1920×1080 IPS/タッチ |
CPU | Celeron N4500 Celeron N5100 Pentium Silver N6000 |
RAM | 最大8GB |
内部ストレージ | 最大128GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(TB4) ×2 USB-A ×2 |
ネットワーク | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 最大10時間 |
その他 | フルHD Webカメラ テンキー搭載 |
サイズ | 401.2×267.1×22.5mm |
重さ | 2.35kg |
価格 | 379.99ドル〜 |
Chromebookでもできるだけ大きな画面で作業をしたいというユーザーには唯一の選択肢になる17.3インチのモデル。
フルHDのIPS方式を採用し、タッチスクリーンに対応するかしないかのため、わかりやすいモデルでもあります。
CPUにはJasper Lake世代を採用し、約380ドルと手頃な価格ですがかなりコストパフォーマンスに優れていると期待ができます。
さすがにサイズと重さがあるので持ち運び用途には向きませんが、オフィスや自宅などに置いて使うことが主で、テンキーが必要であれば「Acer Chromebook 317」は良い選択肢になるはずです。
このモデルは北米で6月から発売となります。
https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/series/acerchromebook317
Acer Chromebook Spin 713
最後は愛機と呼べる「Acer Chromebook Spin 713」のインテル第11世代Coreシリーズ搭載モデルです。
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Acer Chromebook Spin 713 (CP713-3W) | |
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ディスプレイ | 13.5インチ 2256×1504 IPS/タッチ |
CPU | Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i5-1145G7 Core i7-1165G7 Core i7-1185G7 |
RAM | 最大16GB |
内部ストレージ | 最大256GB PCIe NVMe |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(TB4) ×2 USB-A ×2 HDMI |
ネットワーク | Wi-Fi 6 |
バッテリー | 最大10時間 |
その他 | バックライトキーボード MIL-STD 810H |
サイズ | 300.6x235x16.9mm |
重さ | 1.37kg |
価格 | 699.99ドル〜 |
ディスプレイは変わらず13.5インチのアスペクト比3:2を採用した高解像度となっていて、CPUには第11世代Core i3からi7、最大16GBRAMと最大256GBのNVMeストレージを搭載するハイエンドChromebookとなります。
CPUが複数選択できますが、一般販売とエンタープライズ向けの違いになるかと思います。
また現行モデルとポートの数は同じですが、USB-CポートはThunderbolt 4をサポートし、左側面に2つ(右側になくなった)となっている点が違いです。
性能面では文句なしと言えますが、一方で指紋センサについては今回も搭載されていないようなので、機能面では他のハイエンドモデルに一歩及ばずというところです。
販売については北米で6月から開始し、価格は699.99ドルからとなっています。
https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/series/acerchromebookspin713cp7133w
ということで、今年のNext@Acerにて発表されたChromebookの新しい4機種は以上となります。
そしてお気づきのように、すでに日本語サイトでも「314」を除くChromebookはページが存在していますので、リリースされる可能性は非常に高いと言えます。
とくに「314」、「Spin 713」は国内でもリリースされていますのでアップグレードとして、「317」も17.3インチとユニークなモデルですので、投入を期待しています。