Google は、Chrome 155 で追加した拡張機能向けの chrome.debugger API に対するエンタープライズポリシーの厳格な適用を撤回しました。
PiunikaWeb によると、Chrome for Developers の記述が 11 月 4 日 (現地時間) に更新されており、一律に制限する方式は運用が難しいとのフィードバックがあったため、新しい方法を設計するまでは変更を取り消すことになりました。
Chrome 155 で追加されていた制限
chrome.debugger は、拡張機能が Chrome の開発者向けツール (DevTools) と同じ機能を使って、ページの内容を調べたり、通信を制御したりするための API で、主にテストや自動化ツール、社内向けの拡張機能などで使われるケースが多いものです。
Chrome 155 では、管理者が拡張機能ごとにブロックするサイトの一覧 (runtime_blocked_hosts) を設定している場合、許可するサイトの一覧に特定のサイトを入れていても、すべてのページでデバッガへの接続が拒否されるようになっていました。
また、DisableScreenshots ポリシーや DLP (データ損失防止) ルールでスクリーンショットの取得が無効にされている場合も接続が拒否され、「Screenshot capture is restricted by policy.」というエラーが返されます。


影響を受けるのは、管理者が上記の設定をしている管理対象のブラウザのみで、個人用のプロファイルや管理対象外のブラウザ、これらの設定がない企業の環境では影響はありません。
この制限は Chrome 155 の管理者向けリリースノートでも、ホストとスクリーンショットの制限として紹介されていました。
回避方法
今回のポリシーの撤回はサーバー側の設定更新で行われ、Chrome が自動でダウンロードして、再起動後に適用されます。更新が届くまでは、これまでの制限が引き続き有効です。
更新を待たずに無効にしたい場合は、次のコマンドラインフラグを付けて Chrome を起動します。
--disable-features=ExtensionDebuggerStrictPolicyRestrictions
Google は、より柔軟な方法を設計しているとしていますが、現時点では新しい方法の内容や提供開始時期などは示されていません。











