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Google、Chrome 152 の管理者向けリリースノートを公開。CPU Performance API や MV2 完全削除など

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Google、Chrome 152 の管理者向けリリースノートを公開。CPU Performance API や MV2 完全削除など
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Google は2026年8月12日 (現地時間)、Chrome 152に関する企業および教育機関の管理者向けリリースノートを公開しました。

今回のアップデートでは、CPU パフォーマンスを判定する新しい API の導入や、IWA (Isolated Web Apps) 向けの機能拡張、自動入力機能の名称変更・機能拡張が行われています。

また、Chrome Enterprise Premium 向けにはカスタム HTTP ヘッダーの挿入機能や、カテゴリに基づく拡張機能のブロック機能が追加されています。

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さらに、2026 年 8 月 31 日に迫る Manifest V2 拡張機能の完全削除や、2026 年 9 月 (Chrome 153) からの「2 週間ごとのリリースサイクル」への移行といった重要なロードマップについてもあらためて案内されています。

この記事では、管理者向けにリリースノートの主な内容を解説します。

目次

Chrome ブラウザの主な変更内容

Chrome 152 では、ユーザーの利便性やセキュリティに関する以下のアップデートが行われます。

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Manifest V2 拡張機能の最終廃止段階 (2026 年 8 月 31 日)

Google は 2026 年 8 月 31 日をもって Chrome Manifest V3 への移行を完了し、Chrome ウェブストアから残るすべての Manifest V2 拡張機能を削除します。削除後は、ユーザーおよび管理者は Manifest V2 拡張機能の更新や再インストールができなくなります。

Chrome 152 (ChromeOS、Linux、macOS、Windows、Fuchsia) は Manifest V2 廃止の最終段階となります。組織内で使用されている重要拡張機能が Manifest V3 に移行されているか、Google 管理コンソールのレポートで早急に確認することが推奨されます。

なお、Chrome 139 以降は Manifest V3 拡張機能のみがサポートされています。

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CPU Performance API の導入

Chrome 152 (Windows、macOS、Linux、Android) において、Web アプリケーションがデバイスの CPU パフォーマンスを判定できる CPU Performance API が導入されます。

Compute Pressure API と組み合わせることで、デバイスの CPU 負荷や処理能力に応じた最適な環境を提供できるようになります。

ユーザー自身が Performance 設定でオーバーライドできるほか、管理者は CpuPerformanceTierOverride ポリシーを用いてこの動作を制御可能です。

Navigation capturing for PWAs (ChromeOS)

ChromeOS 向けの Chrome 152 より、インストール済みの Progressive Web App (PWA) に関連するリンクを開くと、自動的に PWA 内でリンクをキャプチャして開く機能が段階的に展開されます。

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自動キャプチャが行われるとユーザーに通知が表示され、通知の案内から設定ページに移動して手動でこの動作をオフにすることも可能です。

macOS における PWA の通知帰属の強化

macOS 上で PWA をインストールした場合、その通知が Google Chrome ではなく PWA 自身の名前とアイコンで Notification Center にネイティブ表示されるようになります。

これに伴い requireInteraction フィールドが非サポートとなるほか、Badging API 実行時に通知権限が必要となります。管理者がポリシーで通知権限を事前に付与している場合、NotificationsAllowedForUrls ポリシーに加えて macOS MDM 設定プロファイルを用いて PWA の Specific Bundle ID に通知権限を事前付与する必要があります。

Process isolation on Windows

Windows 向けの Chrome 152 では、セキュリティ Access Control Lists (ACLs) を適用し、他アプリケーションが Chrome のメモリ空間を読み取ったりコードを注入したりするのを防ぎます。

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このセキュリティ強化により、古いウイルス対策ソフト、DLP、アクセシビリティツール等で互換性問題が生じる可能性があります。管理者は  ProcessIsolationEnabled ポリシーで本機能を制御可能です。手動テストを行う場合は chrome://flags/#enable-process-isolation-ui を Enabled にし、chrome://settings/system で Process Isolation を有効にすることで事前確認が行えます。

新しい自動入力設定と「Smarter form understanding」への名称変更

Chrome 152 では設定画面の「自動入力とパスワード > 自動入力設定」の構成が変更されます。AI がフォームを解析する機能は「Smarter form understanding」に名称変更され、GenAiDefaultSettingsAutofillPredictionSettings ポリシーで管理できます。

また、デスクトップおよび Android 版 Chrome 152 より、Gmail や Google フォトなどの「アプリ連携」から情報を自動入力できる新しい「Enhanced autofill (高精度の自動入力)」が一部ユーザー向けに提供されます。@@ と入力することで Web 上のどこからでも検索・入力が可能で、管理者は FindAndFillWithGeminiSettings ポリシー等で制御可能です。

データ型には「注文」と「出荷」が追加され、AutofillAddressEnabled ポリシーで制御されます。

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Sub apps API と Unframed 表示モード (Isolated Web Apps)

セキュリティ要件の高い Isolated Web Apps (IWA) に関する管理ポリシーが追加されます。Sub apps API により、単一の IWA のもとに複数の子アプリを作成し、個別名やアイコン、ファイル拡張子の関連付けを持たせることが可能になります。管理者は DefaultSubAppsWithoutPromptsSetting や SubAppsWithoutPromptsAllowedForOrigins などのポリシーでプロンプトの有無を制御できます。また、ChromeOS 上の IWA 向けにはウィンドウ枠やタイトルバーを除去する「Unframed 表示モード」が段階的に展開され、DefaultWindowManagementSetting や WindowManagementAllowedForUrls ポリシー等で管理可能です。

SafeBrowsing API v4 から v5 への移行

Chrome 152 より、SafeBrowsing の API 呼び出しが v4 から v5 へ移行されます。API のメソッド名が異なるため、管理者がネットワーク機器等で https://safebrowsing.googleapis.com/v4* のようなパス単位の許可リストを設定している場合、safebrowsing.googleapis.com ドメイン全体を許可するように変更する必要があります。変更を行わない場合、v5 へのリクエストが拒否されセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。

その他のブラウザアップデート

  • クライアントサイド XSLT v1.0 の削除に向け、Chrome 152 でテスト用の Origin Trial および Enterprise Policy が提供開始されます。
  • コンポーネントや拡張機能のアップデート通信を保護する Client Update Protocol (CUP) の署名が ECDSA から耐量子暗号 (PQC) へ強化されます。
  • PDF ビューアの従来のアーキテクチャに戻すための PdfViewerOutOfProcessIframeEnabled ポリシーが Chrome 152 で非推奨化されます (Chrome 155 で完全削除)。
  • Service Worker の Background Fetch 制限を一時的に解除する RestrictBackgroundFetchFromServiceWorkerEnabled ポリシーが非推奨化されます。
  • サードパーティ Cookie の維持方針に伴い、Topics などの Privacy Sandbox 関連 API および関連ポリシー (PrivacySandboxSiteEnabledAdsEnabled 等) の非推奨化 (Chrome 152 で削除開始) が行われます。

Chrome Enterprise Premium の変更点

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Chrome Enterprise Premium では、セキュリティとデータ保護に関する以下のアップデートが行われます。

Chrome ウェブストアのカテゴリを使用した拡張機能のブロック

Google 管理コンソールの [アプリと拡張機能] > [設定] > [拡張機能の詳細ブロック] において、Chrome ウェブストアのカテゴリ (ゲームなど) に基づく拡張機能の自動ブロック機能「Block by category」が追加されます。

該当カテゴリの拡張機能はインストールがブロックされ、既にインストールされている場合も無効化されます (強制インストールや許可リストのものは対象外)。Chrome 152 (ChromeOS、Linux、macOS、Windows) で段階的に展開されます。

カスタム HTTP ヘッダーの挿入

設定した URL パターンに合致するネットワークリクエストに対し、カスタム HTTP ヘッダーを自動挿入する機能がデスクトッププラットフォーム (ChromeOS、Linux、macOS、Windows) 向けに提供されます。

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複雑な SSL インスペクションプロキシに依存することなく、SaaS テナント制限やデータ持ち出し防止 (DLP) をブラウザのネットワークスタックで直接適用可能です。管理者は HttpHeaderInjection ポリシーで制御できます。

今後の変更点

リリースノートでは、今後の Chrome バージョンで予定されている機能追加や仕様変更、ポリシーの廃止などについて、以下の項目が挙げられています。

今後の Chrome ブラウザの変更点

  •  2 週間ごとのリリースサイクルへの移行 (Chrome 153 / 2026年9月〜): 開発速度向上と最新機能の迅速な提供のため、安定版のリリース周期が 4 週間から 2 週間へ短縮されます。検証コストを考慮する組織向けには Extended Stable も提供されます。
  • Rust による XML 解析の再ローンチ (Chrome 153): DOMParser や SVG 画像処理などにおいて、メモリセーフな Rust 実装の XML パーサーへ移行します。
  • 「常に安全な接続を使用する」のデフォルト有効化 (Chrome 154): パブリックサイトへの初回アクセス時に HTTPS をデフォルトで要求するようになります。管理者は HttpAllowlist や HttpsOnlyMode ポリシーで制御可能です。
  • 個人用 Windows デバイスでのエンタープライズログインの改善 (Chrome 154): 個人端末でのログイン時に誤って「管理対象」として分類されないよう追加チェックが行われます。これに伴い、HomepageLocation や AutoOpenFileTypes などの厳格なポリシーは個人端末で機能しなくなります。
  • 古いポリシーの削除: ServiceWorkerAutoPreloadEnabled (Chrome 154)、PdfViewerOutOfProcessIframeEnabled (Chrome 155)、LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOut (Chrome 156)、WebRtcPostQuantumKeyAgreement (Chrome 159) が順次削除されます。
  • ChromeOS Window Shape API の展開 (Chrome 154): IWA 向けにカスタムウィンドウ形状を許可します。
  • URL ホストのスペース文字の不許可 (Chrome 157): file:// 以外の URL ホスト名からスペース文字が排除されます。
  • Digital Credential API のプロトコルフィルタリング (Chrome 160): 検証された特定のプロトコルのみをサポートするよう制限されます。
  • Windows での Isolated Web Apps (IWA) サポート (Chrome 161): 企業管理下の Windows において IWA のポリシーインストールに対応します。
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今後の Chrome Enterprise Core の変更点

  • ローミングプロファイルポリシーの非推奨化と削除 (Chrome 161 / 2027年1月): RoamingProfileSupportEnabled および RoamingProfileLocation ポリシーが Chrome 161 で削除され、データ参照・更新が行われなくなります。

今後の Chrome Enterprise Premium の変更点

  • Chrome ブラウザルールの UX リファクタリング (Chrome 155): Google 管理コンソールの DLP ルール作成画面が再設計され、単一ルール内で複数のアクションやトリガーごとの保護動作 (Websites、Full-website protection、Content-transfer protection) を設定できるようになります。

まとめ

Chrome 152 のアップデートでは、CPU Performance API や IWA 向け機能の追加、AI 自動入力の機能拡張といった利便性の向上に加え、Windows でのプロセス隔離や SafeBrowsing API v5 への移行など、セキュリティを中心に更新が行われます。

また、2026 年 8 月 31 日の Manifest V2 拡張機能の最終完全削除と、2026 年 9 月 (Chrome 153) からの 2 週間リリースサイクルへの移行が控えているため、社内システムの拡張機能対応状況の再確認と、今後のリリース周期に合わせた運用・テスト計画の見直しを早めに進めることをお勧めします。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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