IFA 2019にてAcerがChromebookの新モデルとして「Chromebook 314」、「Chromebook 315」、「Chromebook 311 / Spin 311」の4機種を発表しました。
ただ、今年の1月時点で「314」を除いた同じ名前のモデルが発表されていて、「315」に関しては今回のモデルがテンキー搭載ということなので、若干の変化があるようです。
ということで、私自身も混乱していますので、今回発表のあった4つのモデルについてわかっているスペックをまとめておきます。
またAcerらしく、型番がかなり混乱する感じになっています。
ですので、型番についてはスペック表の名前部分に表記してあります。
なお価格については、ドル変換なのかドル相場なのかはっきりしていないので、実際にはもう少し高い可能性があることだけご注意ください。
Chromebook 314 のスペック
Acer Chromebook 314 (CB314-1H / 1HT) |
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ディスプレイ | 14インチ IPS 1,920 × 1,080 アンチグレア タッチ/非タッチオプション |
CPU | Celeron N4000 Celeron N4100 |
RAM | 8GB |
内部ストレージ | 64GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(3.1) ×2 USB-A(3.1) ×2 イヤホンジャック |
バッテリー | 最大12時間 |
価格 | 279ドルから |
現在わかっているスペックについてはこのようになっています。
14インチとしてはかなりベーシックなChromebookとなっていて、Spinの名前がないためクラムシェルタイプとなっています。
CPUもCeleronのN4000もしくはN4100を採用するため、2019年のChromebookとしてはスタンダードな性能ですし、8GBRAMとこちらも申し分のないものと思います。
ポート類も充実し、バッテリー駆動時間も長いので使い勝手が良さそうなモデルです。
ただサイズと重さについてははっきりとしていないため、この点がやや気になるところ。
価格はN4000採用モデルが300ドル以下になるとすれば、低価格なエントリークラスChromebookとしてはかなり強力なモデルだと思います。
Chromebook 315 のスペック
今年の1月に発表された「315」とはまた違っているようで、テンキーを搭載した15.6インチモデルとなっています。
Acer Chromebook 315 (CB315-3H / 3HT) |
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ディスプレイ | 15.6インチ IPS 1,920 × 1,080 アンチグレア タッチ/非タッチオプション |
CPU | Celeron N4000 Celeron N4100 Pentium Silver N5000 |
RAM | 最大8GB |
内部ストレージ | 最大128GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(3.1) ×2 USB-A(3.1) ×2 イヤホンジャック |
バッテリー | 最大12.5時間 |
その他 | テンキーあり |
価格 | 279ドルから |
こんな感じのスペックです。
お気づきの方もいると思いますが、1月に発表された「715」に非常に近いスペックを持ちつつも、指紋センサがなくなっているため、廉価版的な位置づけになるかと思います。
ちなみにこちらもクラムシェルタイプのChromebookになってます。
しかしそれでも、オプションでPentium Silver N5000を選択できるなど、Chromebookとしてはハイスペックよりのモデルに仕上がっています。
おそらく、N4000と4GBRAM、32GBストレージが最下位モデルとして存在し、上位で8GBRAM搭載の…という構成になると思いますが、いずれもIPS方式のフルHDディスプレイを備えていますので、法人向けとしては導入コストを抑えつつ、Chromebookとしてはスタンダードなスペックを手に入れられるので、かなりお得感があるかと思います。
ただ、テンキーの存在が良くも悪くも…というところですし、さすがに重さがあるようなので、持ち運びを考えないのであれば、選択肢として間違いなく入ってくるかと思います。
価格は、279ドルからスタートとなっていますが、どの構成からかはっきりしないところがあるため、今後の動向を注視する必要がありそうです。
Chromebook 311 / Spin 311 のスペック
こちらは1月に出た同名モデルが、Celeronを搭載したものとなっています。
Chromebook 311 (CB311-9HT / 9H) |
Chromebook Spin 311 (CP311-2H) |
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ディスプレイ | 11.6インチ 1,366×768 タッチ/非タッチ |
11.6インチ 1,366×768 タッチスクリーン |
CPU | Celeron N4000 Celeron N4100 |
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RAM | 4GB | 最大8GB |
内部ストレージ | 最大32GB | 最大64GB |
外部ストレージ | microSD | |
ポート | USB-C(3.1) ×2 USB-A(3.1) ×2 イヤホンジャック |
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バッテリー | 最大10時間 | |
その他 | – | Wacom EMRスタイラス対応 |
重さ | 1.06kg | 1.2kg |
価格 | 249ドル | 329ドル |
こちらはこのようなスペックになっています。
両者の違いは言うまでもなく、クラムシェルタイプの「311」か360度ヒンジを採用してタブレットモードが使え、EMRスタイラスペンに対応する「Spin 311」となっています。
採用するCPUはどちらも共通ですが、RAMやストレージは「Spin 311」の方が上となっている点に注目です。
また、Acerにしては11インチでも比較的軽いモデルを出してきたと思いますので、スペックやタッチ操作、タブレットモードの利用などと価格によって選ぶ感じですね。
ただ気になったのが、今回の探した情報の中ではMIL-STD 810G(MILスペック)について触れられていないので、もしかしたら今回発表されたモデルは準拠していないのかも。
ですので、タフな現場での利用を想定するとなると、詳細が明らかになるまでは飛びつかいない方がいいかもしれません。
ということで、今回発表された4つのモデルについて簡単にまとめておきました。
なおいずれのモデルも、年内に発売となるかは定かではなく、早ければ今年の後半から来年にかけて動きがある…というような感じです。
せっかくいいモデルなので、できるだけ早めに展開してくれると嬉しいですよね。