Google Chrome の ARM64 Linux 版が、Debian および RPM ベースのディストリビューション向け公式リポジトリに追加されていることが報告されました。
Google は今年 3 月に ARM64 アーキテクチャの Linux デバイス向けに Chrome を提供することを発表し、2026 年第 2 四半期中のリリースを予告していました。
現時点では Google から利用可能になったという発表はありませんが、OMG! Ubuntu によると Raspberry Pi 5 上でインストールと実行ができたことを確認しています。
Chromium との違い
ARM64 Linux 環境ではこれまでオープンソース版の Chromium が利用されてきましたが、Google アカウントとの同期や Widevine による DRM 再生には対応していませんでした。今回確認された ARM64 版 Chrome では、これらの機能が動作することが報告されています。
また、chrome://media-internals ページ上で ARM64 向けのパスに Widevine モジュールが存在することが確認されており、ネイティブの aarch64 ビルドに組み込まれています。
ただし、この Widevine は「Software Secure」と呼ばれるソフトウェアベースの DRM であるため、ハードウェアに対応した TEE (Trusted Execution Environment) がなく、Netflix などの動画配信は 720p や 1080p までに制限され、4K や HDR のストリームは再生できません。
動画再生に関しては、Raspberry Pi 5 での検証で BBC iPlayer の最高画質設定がスムーズに再生できた一方、4K の YouTube ではコマ落ちが発生したと報告されています。2K の YouTube 動画は問題なく再生できたとのことです。
現在の配布状況
報告によると、Raspberry Pi 5 (Ubuntu 26.04 LTS) 上で Chrome の公式ダウンロードページを開くと、AMD64 版のインストーラーが表示されますが、URL 内の「amd64」を「arm64」に書き換えることで、ARM64 ネイティブ版のインストーラーが入手できるとしています。
Deb パッケージは Apt から問題なくインストールでき、インストール時に Google のリポジトリが追加されるため、今後のアップデートは通常の更新プロセスで配信されます。なお、RPM パッケージについては検証されていません。
現時点ではまだ正式に発表されておらず、Chrome のダウンロードページにも記載はありません。ダウンロードして実行することはできますが、安定性や仕様変更などに注意が必要です。











