Google が 2026 年 6 月 25 日から日本でも発売した新しい Gemini 搭載スマートスピーカー「Google Home スピーカー」の実機レビューをお届けします。
「Google Home スピーカー」は、「Gemini のために設計された初のオーディオデバイス」と位置づけられた製品で Nest Audio や Nest Mini の後継にあたり、2025 年 8 月の Made by Google イベントで初公開され、同年 10 月に詳細が発表、その後 2026 年 6 月 17 日に発売が予告されました。
現在、Google ストアなどで販売されており、価格は 16,800 円となっています。
Google Home スピーカーの基本仕様
| カラー展開 | Hazel、Porcelain |
|---|---|
| 本体サイズ | 高さ 86.6mm直径 107 mm |
| 重さ | 396g |
| 電源ケーブル長 | 1.50m(本体一体型、取り外し不可) |
| 電源アダプター | USB-C 30W |
| プロセッサ | クアッドコア A55 2.0GHz (NPU 搭載) |
| メモリ | 1 GB LPDDR4 |
| ストレージ | 4 GB eMMC |
| スピーカー | 58 mm フルレンジドライバー360 度サウンド |
| マイク | 高感度マイク × 32 段階マイクミュートスイッチ |
| センサー | 静電容量方式タッチコントロール (3 エリア) |
| ネットワーク | Wi-Fi 6Bluetooth 5.4Thread 1.3 ボーダールーター (2.4 GHz) |
「Google Home スピーカー」は、58 mm ドライバーを採用し、Nest Mini と比較してドライバーサイズが 2 倍、低音は 2.5 倍強化されています。
2 台を組み合わせてステレオ再生が可能なほか、Google TV Streamer と接続するとスペーシャルサラウンドサウンドとして利用でき、既存の Cast 対応デバイスとのスピーカーグループにも追加できます。
デザインと操作性
今回レビューしている実機のカラーは「Hazel」で、色の雰囲気は Nest Audio の Charcoal カラーと似ています。スピーカーカバーの部分は伸縮性のあるファブリック素材になっていますが、取り外しはできません。


本体の上部には 3 つのボタンがあり、ケーブルが生えている部分を奥とした場合、左側がボリュームダウン・前戻し、中央が再生・停止、右側がボリュームアップ・先送り、といった操作に対応します。


タップで反応するエリアは広めに感じますが、丸形のデザインなことと LED が控えめなことともあり、どこがタップできるか少し分かりづらいです。ただ、直接タップする以外にも音声や Google Home アプリからも操作ができるため、そこまで使いづらいとは思いませんでした。
底面にはリングライトが搭載されており、「OK、Google」で呼びかけて反応していることが分かるようになっていますが、底面にあることで配置する場所によってはやや見づらいことがネックです。


電源ケーブルは、Nest デバイスとは異なり本体と一体型になっていますが、30W の USB-C 接続に対応したため、電源部分は純正ではなく対応する別の USB-C 充電器でも利用できるようになりました。


これにより、従来の電源ではコンセント的に置きづらい場所でも使えるようになったことがメリットです。また、本体底面のケーブルが生えている近くにはマイクミュートスイッチがあります。
これをオンにすると、「マイクがミュートになっています」の通知とともにリングライトがオレンジ色に常時点灯するようになりますが、アプリからマイクオフ時のライトをオフにすることもできます。


音質はまずまず
「Google Home スピーカー」は 58 mm ドライバーを採用しているため、Nest Hub や Nest Mini よりも音の広がりと低音の響き具合は良いと感じます。
筆者の場合、リビングにおいて使っていますが、少し距離が離れた位置でもちゃんと音が届くので音質を含めて特に気になることはありませんでした。モニターのスピーカー代わりに使ってもそこまで不満はありません。サイズもコンパクトになったので卓上や狭いシェルフの上にも置きやすく、よほど音にこだわりがない限りは十分なレベルです。


ただ、Nest Audio に比べると低音と音の広がりは確実にダウングレードしています。とはいえ、Nest Mini からのアップグレードと考えれば悪くはありません。
Gemini が曲者だが、今後の改善に期待
「Google Home スピーカー」は Gemini のために設計された初のオーディオデバイスという触れ込みで発表されただけあって、デフォルトで Gemini for Home に対応し、音声アシスタントとして Gemini が利用できます。
しかし、購入直後は Gemini が話を始めると長い、反応は遅い、正しく家族の音声を認識せず聞き分けられない、続けて会話がオンだと意図せず反応して会話に割り込んでくる、かといって Gemini が話している途中で割り込んで止めるためには「OK、Google」を再度言う必要がある、アシスタントではできた「◯◯とXXで△△して」という場所と動作を指定する指示ができない、ロボット掃除機で掃除エリアが指定できず「仕事部屋を掃除して」と指示しても「仕事部屋には掃除機がありません」と返してくる…といった多数の問題があり、Google アシスタントよりも悪化したという印象しかありませんでした。
なお、レビュー執筆時点では、Google Home アプリのアップデートなどを含めていくつかの問題が改善しており、ようやくまともに使えるようになってきたと思います。とくに場所の指定が改善したことは大きいです。
ただ、アラームやタイマーを設定するだけでも反応が遅い(考える時間がある)ことや応答の内容が長いことなど、スムーズに使いたい状況での不便さはまだ解消されていません。
Gemini になったことで自然言語による操作ができるようになったことはメリットかもしれませんが、実際にその操作をどこまでやるか、そもそも Gemini Live を含めて Google Home デバイスでやるかどうかによって、Gemini である必要があるかどうか、という問題も出てきます。
筆者の場合、スマート家電の操作(主に照明とロボット掃除機)とアラーム・タイマー、音楽・ポッドキャストの操作くらいしか使っていないので、単純作業しかできないけど応答が早いモデルなどを選ぶことができるようになると良いかもしれません。
いずれにしても、Google は Gemini に力を入れており、Google Home スピーカーが発売されて以後も複数回の Gemini for Home と Google Home アプリのアップデートを展開しているため、今後の改善に期待です。
まとめ
せっかくのセールスポイントである Gemini が発展途上というのはネックですが、「Google Home スピーカー」自体は満足できるレベルで、コンパクトな Google Home 対応スマートスピーカーが欲しいと考えている人にはおすすめです。
しかし、従来の Nest Mini に比べると価格が大きく上昇しており、手頃なエントリークラスのスマートスピーカーとは言えず、予算と今後の改善を待つ余裕のある人向きと言えます。
すでに Google Nest Audio や Nest Hub (第 2 世代) など Nest デバイスをお持ちの方は、Gemini をこれらのデバイスでも使うことができるため、あえて買い替える必要はないと思います。
一方で、さらに旧型の Nest デバイスを使っていて買い替えを検討している人や、これから Google Home でのスマートホームデバイスが欲しいという人であれば「Google Home スピーカー」を選択肢に入れるのはありです。











