Google は 2026 年 7 月 1 日(現地時間)、Google Health のデータをコマンドラインから取得し、自動化にも利用できる公式ツール「Google Health CLI」を公開しました。
個人で健康データを活用したいユーザーから、対応アプリを開発する事業者まで、幅広い層を対象としたツールです。
主な機能
Google Health CLI は、Google Health API の認可スコープと同意設定に基づいて、活動量、睡眠、心拍数、VO2 Max など 40 種類以上の健康・フィットネス指標を取得できるツールです。
Google Fitbit Air を含む Google Health アプリ対応デバイスのデータに、ターミナルから直接アクセスできます。
GitHub 上の公式リポジトリ(Google-Health-API/google-health-cli)では、CLI 本体は ghealth というコマンド名で提供されており、Go 言語で実装された単一のバイナリとして配布されています。
ライセンスは Apache 2.0 です。セットアップと認証に関するものと、40 種類のデータ型の操作方法をまとめたものの 2 種類の「Agent Skills」が同梱されており、AI エージェントに README を読み込ませるだけでセットアップを進められる設計になっています。
出力形式は JSON、ターミナル上の表形式、CSV から選択できるほか、取得したデータをもとに独自のダッシュボードを構築することもできます。
想定される活用例
Google は、Google Health CLI を使った活用例として次のようなケースを挙げています。
- トレンドの監視: 睡眠や回復状況、各種指標の推移を毎日自動で集計し、トレーニングの実施判断や体調変化の把握に利用する
- 予定表との連携: 回復度が高い日にカレンダーへ自動でワークアウトの予定を追加したり、予定が詰まっている日にはマインドフルネスの時間を確保したりする
- カスタムアラートの作成: 食事の記録と血糖値を関連付けたワークフローを組んだり、健康指標が普段の水準から外れた際に通知を受け取ったりする
導入方法
Google Health CLI の利用には、Google Cloud Console での OAuth 認証情報の作成が必要です。
個人での利用は、以下の手順で始められます。
- GitHub の公式リポジトリから CLI をダウンロードする
- セットアップガイドを実行する(
ghealth setup --instructionsなどのコマンドを使用) - 画面の案内に従って Google Cloud Console 上にプロジェクトを作成し、認証情報を接続する
認証が完了すると、自分自身または同意を得た他のユーザーの健康データに対して、クエリの実行や記録の作成が可能になります。
商用アプリケーションの開発やエンタープライズ向けの健康データ管理を検討している場合、詳細な技術仕様やスキーマについては Google Health API Developer Portal(developers.google.com/health)で確認できます。
Google Health CLI は GitHub 上で無償で公開されており、ダウンロードしてすぐに試すことができます。








