Google が 2026 年 5 月の Google Play システムアップデートにおいて、Android アプリが特定の特権ネットワークポートを使用できるよう仕様を変更していることが報告されました。
この変更については、Android Authority が Google の IssueTracker での Google エンジニアのコメントを報じており、PC や NAS などとのローカルネットワーク連携が改善される見込みです。
Android のローカルネットワーク接続が改善
これまで Android では、ポート番号が小さい「特権ポート」と呼ばれるネットワークポートは、システムサービス用に予約されており、アプリからのアクセスが制限されていました。
そのため、スマートフォンと PC やホームサーバーとの間でワイヤレスにファイルを転送するには、専用のアプリや複雑な設定が必要になることがありました。
今回のアップデートにより、Android デバイスをローカルネットワーク上の他の機器と連携しやすくなります。
対象となるネットワークポートと機能
今回の変更で、アプリは以下の標準ポートを利用できるようになります。
- SMB ファイル共有 (ポート 445): Windows PC や NAS で標準的に使用されるファイル共有プロトコル
- SSH・SFTP リモートアクセス (ポート 22): セキュアなリモート接続とファイル転送
- HTTP / HTTPS Web サーバー (ポート 80・443): Web サーバー機能の提供
- HTTP/3 ネットワーキング (ポート 443): 最新世代のネットワーク通信
- IPP プリンター共有 (ポート 631): ネットワーク経由のプリンター接続


なかでも、ポート 445 を使用する SMB ファイル共有がサポートされることで、ユーザーはワイヤレスで Android デバイスから Windows PC や NAS のファイルへアクセスしたり、双方向のファイル転送をよりスムーズに行えるようになります。
Chromebook ではすでに標準対応
Chromebook では、SMB 経由のネットワーク共有フォルダへのアクセスに標準のファイルアプリで対応しています。
NAS や Windows PC の共有フォルダをマウントして利用できるため、ローカルネットワーク環境との親和性はもともと高く設計されています。


Google は今年、Android ベースの新デバイスカテゴリ「Googlebook」を Chromebook の後継として正式発表しており、今回の特権ポート解放はその機能水準に追いつくための対応の一つと考えられます。
利用可能な条件と対象デバイス
この変更は Android の OS アップデートではなく、Google Play システムアップデート経由で対象となるデバイスに配信されます。対象となるデバイスは、以下の要件を満たす必要があります。
- Android 13 以降
- Linux カーネル 5.15 以降
- Google Play システムアップデートのサポート
Google によると、2026 年 5 月の Google Play システムアップデートは現在テスト段階にあり、近日中に展開が開始される予定です。








