今回の記事では、Fitbit として初めてディスプレイのないフィットネストラッカー「Fitbit Air」の実機レビューをお届けします。
Fitbit Air は 2026 年 5 月 7 日に日本を含むグローバルで発表され、26 日から発売となったリストバンドスタイルのデバイスです。画面がないぶんデバイス単体でできることは限られますが、健康データの継続収集と装着しやすさに特化しています。
Pixel Watch をメインに使いながら睡眠時や運動時などで使い分けるユーザーや、腕時計と合わせても邪魔にならないフィットネストラッカーが欲しい人向けという印象です。
デザインとバンド
Fitbit Air は従来のスマートウォッチやフィットネストラッカーとは異なり、画面のないリストバンドスタイルを採用しています。画面がないことで本体は比較的軽く、手首への負担が少ないことが特長です。


画面がないため、スマートウォッチの画面を誤ってぶつけて割ってしまうリスクも減ります。寝るときや運動するときなど、スマートウォッチが邪魔になる場面での装着に向いていて、時計を普段から使っているユーザーにとっても取り回しがしやすいデザインです。


購入時に同梱されているバンドはフリーサイズのためサイズ調整がしやすいですが、マジックテープで止める方式なので好みが分かれるかもしれません。しかし、バックルなどがないので、ノート PC のパームレスト部分やデスクを傷つけたりすることがありません。
なお、Fitbit Air は本体を取り外してバンドを交換することができます。


同梱品が気に入らなければ、別売りのシリコン素材のアクティブバンドやポリウレタン素材のプレミアムモダンバンド、繊維素材のパフォーマンスループバンドなどを購入することもできます。
ちなみに本体はバンドの下に隠れるようになりますが、バンド上からでもタップ操作に対応しています。


そのため、アプリから設定したアラームの停止などは Fitbit Air 本体で行うことができます。
デバイスの機能は必要最小限
画面がないことで、Pixel Watch などのスマートウォッチに比べて、デバイス単体でできることはかなり限られています。
Google Health アプリ (旧 Fitbit アプリ) を使い、Fitbit Air で利用できる機能は次のとおりです。
- アラーム:
- 最大 8 個
- 曜日を指定して設定可能
- スマートアラーム(設定時刻の 30 分前から睡眠ステージに合わせた最適なタイミングで起動)にも対応
- スヌーズはダブルタップで止めるまで 9 分ごとに繰り返し
- アラームの設定・操作はスマートフォンの近くで
- バイブレーション:強弱の選択が可能
- 手首の設定:左右の装着側を設定
- 心拍数共有:Bluetooth 経由で対応する機器やアプリと共有可能
- リマインダーとアラート:
- メインの目標
- 高・低心拍数のアラート
- システム設定:基本的な設定項目




一方で、起立リマインダー(長時間着座を検知して立ち上がりを促す機能)はなく、この点は惜しいところです。
GPS はスマートフォンに依存し、ワークアウトの測定も Google Health アプリ経由で行う必要がありますが、ワークアウトの自動測定には対応しているため、スマートフォンを所持していればそこまで困ることはありません。また、ジムや屋内の運動など GPS が必要なければ十分です。
バッテリーの持ちは公称値に近い
Fitbit Air を 1 週間近く使用してみましたが、実使用での消費は 1 日あたり 12 〜 15% 程度でした。
公称値どおり 7 日間は持続しますが、7 日目の途中で力尽きる可能性があるため、6 日目の夜などに充電しておくほうが安心です。平日 5 日間は充電なしで休日に充電するというサイクルが現実的です。
充電器は Fitbit Air 専用で、USB-C で電源に接続します。


Google Health アプリが活用の鍵
デバイスの機能は最小限で、GPS などの機能もないことから、実質的にはスマートフォンと Google Health Premium および Gemini によるヘルスコーチ機能を合わせて使う前提での製品と考えるのが自然です。


Google AI Pro プランに加入しているユーザーには Google Health Premium が特典として付帯するため、すでに同プランを契約しているユーザーにとってはコストメリットもあります。
肝心の Google Health アプリですが、これまでに何度かお伝えしたように「Health コーチ」の AI 説明が長ったらしいとか、見た目・操作が分かりづらいといった指摘が多くのユーザーから出ています。


実際に使うとそのとおりで、とくに Fitbit アプリを長く使ってきたユーザーは慣れが必要です。とくに「今日」、「フィットネス」、「睡眠」では AI コーチ (Gemini) からのコメントがありますが、これが役立つような、立たないような、とにかくコメントが長めで肝心のデータをすぐに見れないことがあります。
なお、これらの課題については、すでに Google がユーザーからのフィードバックを受けて改善する予定としていますので、今後のアップデートでの変更に期待です。
Pixel Watch 4 と組み合わせるか、Fitbit Charge 6 を選ぶか
ここ数日間、実際に使ってきた印象で言えば、Pixel Watch 4 をメインのスマートウォッチとして使っていて、夜間や寝るときはもう少しラフに使いたいというユーザーに便利です。
また、ウォッチを付けたくない、あるいは付けられないシーンで代わりに Fitbit Air を使うというのもありです。とくに一般的な腕時計と組み合わせるのはありだと思います。
一方で、時計代わりで画面は必要かつ Suica も使いたい、スマートフォンなしで最低限の操作と GPS 測定をしたいというユーザーには Fitbit Charge 6 が合います。
Google / Fitbit デバイスに限らず、その他のウォッチやスマートリングを検討することも悪くありませんが、 Google Pixel スマートフォンをお使いであれば Google Health アプリにまとめてデータを統合できる Fitbit Air をおすすめします。
なお、Google Health アプリの登場により、従来はできなかった 2 つのデバイスへの同時接続が可能になりました。ただし、この組み合わせは Pixel Watch シリーズと Fitbit Air にのみ限られ、Fitbit スマートウォッチと Fitbit Air では利用できないことに注意してください。
iOS ユーザーでも使えますが、やはり Pixel ユーザーが Watch の補完的に使う用途が本来の立ち位置です。
まとめ
「Fitbit Air」は、Pixel Watch をメインに使いながら就寝時にサブとして使いたいユーザーや Pixel スマートフォンを使っていて腕時計と合わせたいユーザー、とくに Google AI Pro プランを契約済みであればおすすめできます。
一方で、画面や Suica、スタンドアロン GPS が必要な場合は Fitbit Charge 6 が合います。
「Fitbit Air」は、Google ストアや Amazon などで販売されており、価格は 16,800 円です。現在販売されている Pixel Watch / Fitbit スマートウォッチのなかではもっとも安価なモデルとなっています。









