以前の情報では、新たなデバイス「Mensa」の開発開始と「Calypso」という Qualcomm の新しいチップの存在が確認されていましたが、今回 Chromium Gerrit の最新のコミットから、Calypso は独立した新 SoC であると同時にリファレンスボード(設計基盤)の名称としても割り当てられており、そこから Mensa へ派生する階層構造であることが判明しました。
さらに、SoC としての Calypso は既存チップの流用ではなく独自 ID が割り振られており、すでに開発が進められている Snapdragon X1P-42-100 搭載 Chromebook とは異なるラインになることが確実となりました。
既存の Snapdragon とは異なる専用 SoC
現在、Snapdragon X Plus (X1P-42-100) を搭載する Chromebook の開発が進められていますが、開発コード上ではこのチップに「53」という SoC ID が割り当てられています。

一方、新しい Calypso は「54」という ID が与えられており、単なる名称変更であれば同じ ID が使用されるはずですが、異なる ID が設定されていることから、Calypso が標準の X1P-42-100 とは異なる独自のラインであることを示しています。
これは既存のチップを流用するのではなく、ChromeOS や次世代プラットフォーム Project Aluminium (Aluminium OS) のために最適化された専用シリコンとして、Google が Qualcomm と共同で準備を進めていることを示唆しています。
設計基盤「Calypso」から「Mensa」への派生
Calypso は専用 SoC の名称であると同時に、基準設計のボード名(リファレンスボード)としても設定されることも確認され、これが基本ドライバや電源管理の土台となることが分かりました。

当初、Mensa がリファレンスボードのなるかと考えられていましたが、Mensa は Calypso をベースとして派生したボードとなり、FHD ディスプレイや指紋認証、SD カードスロットなどに対応する実際の Chromebook として構築されます。
まとめ
今回の情報から、Calypso は新しい SoC を示すだけでなく、次世代 ARM 搭載 Chromebook の基準となる専用プラットフォームとなることが明らかになりました。
標準の Snapdragon X Plus とは異なる専用 SoC を採用し、すでに新しいデバイスの開発に着手していることは、Google が今後の Aluminium OS に向けて ARM 搭載デバイスの展開を本格化させることを示しています。
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