ブラウザベンチマーク「JetStream 3」がリリース。高負荷なWebアプリの性能を測定、Chromebook でも利用可能

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ブラウザベンチマーク「JetStream 3」がリリース。高負荷なWebアプリの性能を測定、Chromebook でも利用可能
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Google などは 2026 年 3 月 31 日(現地時間)、ブラウザベンダー各社が共同で開発している Web ブラウザベンチマークの新バージョン「JetStream 3」をリリースしたことを発表しました。

JetStream ベンチマークは Google、Apple、Mozilla などが共同で開発に取り組んでおり、今回の「JetStream 3」は 2019 年に登場した JetStream 2 以来、約 6 年ぶりのメジャーアップデートとなります。

今回のアップデートでは、近年急速に普及が進む WebAssembly や、モダンな JavaScript のテストが大幅に強化されており、より現実の Web アプリケーションに近い環境でのパフォーマンス測定が可能になっています。

目次

Speedometer 3 との違いと特長

最近リリースされた「Speedometer 3 (現在のバージョンは 3.1)」が主にWebページのUIレンダリングやDOM操作の速度を測るのに対し、JetStream 3 はブラウザベースのゲーム、物理演算、暗号化処理など、計算負荷の高いWebアプリケーションの性能測定に特化しています。

また、ブラウザ全体を立ち上げることなく、V8エンジンの d8 シェルのような環境で単独動作するように設計されているのも大きな特長です。

これにより、開発者が最適化の効果を素早く確認できるだけでなく、ハードウェアベンダーが制約のある環境で新しいデバイスの性能を評価する際にも役立つ設計になっています。

WebAssembly とモダン JavaScript への対応強化

JetStream 3 は、WebAssembly (Wasm) への対応が強化され、前バージョンでは Wasm の基礎的な機能しかテストできませんでしたが、今回は SIMD や WasmGC、例外処理といった新しい仕様に対応しました。テスト全体に占める Wasm の割合も 15 〜 20% へと増加しています。

さらに、C++ だけでなく、Java、Dart、Kotlin、Rust、C# など多様な言語から生成された Wasm アプリケーションを評価できるようになりました。

パスワードの暗号化やクライアントサイドでの機械学習、SQLite3 といった現実的なタスクが組み込まれており、より実践的な指標となっています。

JavaScript のテストにおいても、単なる実行速度の計測だけでなく、非同期処理やクラス構文など、現在のWeb開発で一般的に使われるコードのテストが追加されました。

また、特定の重い処理の最適化に偏ることを防ぐため、初期の読み込みからフレームワークのセットアップ完了までの「起動パフォーマンス」も測定されるようになっています。

Chromebook における貴重なベンチマーク測定アプリ

JetStream 3 は開発者向けのツールという側面が強いものの、日々の作業の大半を Web ブラウザで行う Chromebook ユーザーにとっても便利なツールとなります。

例えば、デバイスの性能を比較するときには、日常的な動作を測る Speedometer と併せて、高い負荷がかかった際の指標として非常に有用です。

まとめ

JetStream 3 は、WebAssembly やモダン JavaScript など最新の Web 技術を用いた高負荷なアプリケーションのパフォーマンスを正確に測定するための新しいベンチマークツールです。

日常的なブラウザ操作の測定に特化した Speedometer 3 や Octane v2 Plus などと組み合わせることで、ブラウザゲームや複雑な処理を伴う Web アプリの動作指標として総合的な評価が可能になることが期待できます。

JetStream 3 は現在、公式サイトから各ブラウザ上で実行可能です。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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