先日配信が開始された Pixel 向けの Android Canary 2603 では、今後の Android アップデートに向けた複数の UI 変更や新機能がテストされています。
対象機種やアップデートの概要については前回の記事で紹介していますが、この記事では、現時点で筆者の Pixel 9a など実機で確認できた変更点を紹介していきます。
Wi-Fi とモバイルデータのクイック設定タイルが分離
クイック設定タイルの仕様が変更され、以前の Android バージョンのように、Wi-Fi とモバイルデータのタイルが独立して配置されるようになりました。


統合された「インターネット」タイルを配置している場合、アップデート後は自動的に「Wi-Fi」タイルに置き換わります。
モバイルデータ通信のタイルは手動で追加する必要がありますが、ワンタップでそれぞれの通信のオン・オフを個別に切り替えられる仕様に戻りました。
画面録画(スクリーンレコード)の UI 再設計
画面録画を開始する際のインターフェースが刷新され、録画の開始、録画範囲の設定(画面全体や単一アプリ)などが従来の画面中央のポップアップではなく、画面上部にフローティング UI として表示されるようになりました。


録画中もステータスバーのインジケーターをタップすることでフローティングUIを呼び出し、マイクやデバイスの音声入力の変更、録画の停止を行えます。
録画終了後にはプレビュー画面が表示され、動画の確認、編集、削除、共有を連続して行えるようになりました。
アプリアイコン長押しメニューの変更: 「バブル」と「アプリのロック」が追加
ホーム画面やドロワーでアプリアイコンを長押しした際のメニューも再設計され、メニュー内に「アプリのロック」機能と「バブル」のオプションが追加されています。

バブル機能は以前の Android 17 Beta 2 で発表されたものですが、今回の Canary ビルドで実際に機能するようになりました。
「アプリのロック」は名前のとおりの機能で、オンにしたアプリを利用するためには、指紋認証、顔認証、PIN が必要になります。
また、アプリに 2 〜 4 個のアクションのショートカットが含まれている場合、新しく追加された「ショートカット」メニュー内に格納されており、ボタンをタップするとアクションが表示されます。

システム UI におけるぼけし (Blur) 効果の強化
ウィジェットの選択ペインなど、システムUIの各所で背景のぼかし効果が強くなっています。前回の Beta 2 と比較して、背景と手前の UI のレイヤーがより明確に区別されるようになりました。
補聴器ユーザー向けのユーザー補助設定
Bluetooth 対応の補聴器を使用するユーザー向けのオプションとして、ユーザー補助設定内の「補聴器」ページに、通知音用と着信音・アラーム用の 2 つのトグルが追加されています。

これを設定すると、通知音や着信音をスマートフォンのスピーカーのみに制限できるため、突発的な音が補聴器から鳴るのを防ぎます。
「SIM ロックの自動保護」機能
SIM カードに PIN を設定している場合、従来は端末を再起動するたびに画面ロックとは別に SIM の PIN を入力する必要がありましたが、新たに導入された「SIM ロックの自動保護」機能を使うことで、この手間を省くことができるようになりました。

設定アプリの [セキュリティとプライバシー] > [その他のセキュリティとプライバシー] > [SIM カードを保護する] から「PIN の自動管理」をオンにすることで、この入力を自動化できます。
まとめ
今回の Android Canary 2603 では、Wi-Fiタイルの分離や画面録画のUI刷新、SIMロックの自動保護など、操作性を向上させる実用的な機能が多くテストされています。
これらの機能は現在の開発段階(Canaryビルド)のものであり、今後のベータ版や Android 17 の正式リリースまでに仕様が変更される可能性がありますが、すでに利用できるようになっており、今後正式に導入されることが期待されます。
なお、今後新たに確認された機能などがあれば、追記していきます。


