Google が新しく発表した A シリーズスマートフォン「Pixel 10a」において、バッテリーの寿命を延ばすための機能「バッテリーヘルスアシスタント」が、ユーザー側で無効化できない仕様になっていることが明らかになりました。
これは Android Authority などが Google のメディアブリーフィングを通じて確認したもので、昨年の Pixel 9a や Pixel 10 シリーズと同様に、Pixel 10a でもこの機能が強制となることが確定しました。
200 サイクルから段階的に制限が開始
Pixel 9a で初めて導入され、その後に Android 16 を搭載する Pixel デバイスに展開された「バッテリーヘルスアシスタント」機能は、スマートフォンの充放電サイクル数に応じて、充電速度と実質的なバッテリー容量をソフトウェア的に制限するというものです。

この機能は、充電サイクルが約 200 回に達した段階で機能が動作し始め、1,000 サイクルに達すると最大レベルの制限が適用されます。これにより、長く使えば使うほど、購入当初のような急速充電や最大容量での使用ができなくなる仕組みです。
Pixel 9 シリーズ以前のモデルでは、バッテリーヘルス設定のオプションとして提供されていますが、2025 年以降のモデル(Pixel 9a、Pixel 10 シリーズ)からはこれが標準かつ無効化できない仕様に変更されており、Pixel 10a もその流れを汲むことになります。
なぜ Google は制限を「強制」するのか
この制限の背景には、過去の Pixel A シリーズ(特に Pixel 4a、6a、7a)で報告されたバッテリーの過熱や膨張、一部での発火事故といった深刻なトラブルがあると考えられます。
Google としては、ソフトウェアによる制御を強制することでバッテリーへの負荷を減らし、長期使用時の安全性や信頼性を担保したい狙いがあるようです。
ユーザー視点で見れば、長期間使用することが可能になりますが、ソフトウェアで性能を抑えているようにも見えます。強制ではなくオプションで提供される方が良かったかもしれません。
なお、Google の最近の Pixel スマートフォンは、1,000 回の充電サイクルで元の容量の 80% を維持するように設計されています。一方で、Samsung などの一部機種では 2,000 サイクルで 80% とされており、ハードウェアの耐久性にはメーカーによって差があります。
例えば Motorola などは、充電上限を 80% に留める「過充電保護」機能などで対策しており、Google のような経年による強制スロットリング(性能制限)は行っていません。
まとめ
Pixel 10a は手頃な価格で Google の最新機能を使えるデバイスですが、長く使い込むことを前提とする場合、バッテリーの充電速度や持ちが意図的にコントロールされる仕様であることに注意してください。
とはいえ、フラッグシップの Pixel 10 シリーズでも同様の措置が採用されており、せめてどちらも「充電の最適化」設定のようにユーザーが選べるようにして欲しかったですね。


