Google は ChromeOS と Android を統合する「Aluminium」プロジェクトを進めており、これまでに関連のある「Sapphire」や「Ruby」といったデバイスの開発状況をお伝えしてきましたが、さらに Intel Panther Lake を搭載する「Moonstone」についての詳細が明らかになりました。
この「Moonstone」は、2025 年 10 月の時点で開発を確認していましたが、当時はスペックやメーカーなどの詳細は不明でした。
しかし、Chrome Unboxed の報告によれば、Chromium Gerrit に投稿されたコミットなどから、このデバイスは Acer が開発していることや、Aluminium OS のサポートが含まれていることが示唆されました。
開発者は Acer 製品担当、Panther Lake を搭載
今回、「Moonstone」が Acer 製であると推測される理由は開発者の情報にあります。
コミットを担当している開発者は、過去に多くの Acer 製 Chromebook の開発に携わってきた人物であり、そのメールアドレスは製造メーカー (ODM) である Quanta に関連しています。
長年の傾向として、Quanta が製造を担当し、この特定の開発者が関わっている場合、そのデバイスは Acer 製品であることがほとんどです。
「Moonstone」は Intel の次世代プロセッサ「Panther Lake (Core Ultra Series 3)」の開発用ボード「Fatcat」をベースにしており、Acer が次世代のフラッグシップモデルとして準備している可能性は高いと言えます。
「Aluminium OS」のテスト環境として機能
また、今回のコミットでは ChromeOS と Android の統合 OS となる「Aluminium OS (ALOS)」のテストに関する記述も含まれています。

このことから、「Moonstone」は Android ベースのデスクトップ機能を構築・検証するために利用されていることを示唆しています。
Panther Lake はパフォーマンスの向上だけでなく、NPU 性能は最大 50 TOPS、GPU 性能は最大 120 TOPS とされており、Android フレームワークの処理とオンデバイス AI (Gemini) の活用が必須となる次世代 OS において、重要な役割を果たすことになるはずです。
これまでに Moonstone で分かっていること
昨年、「Moonstone」のスペックについてもいくつかコード上から確認した内容があり、次のような仕様を備えると考えられます。
- 「Kinmen」からコピーされている
- Intel Panther Lake
- USB-C ×3、USB-A ×1
- Thunderbolt 4 または USB4 をサポート
- 最大 100W 充電
- 14 インチ
- バックライト付きキーボード
現時点ではまだ詳細は不明ですが、ほぼ間違いなくハイエンドな仕様となります。
まとめ
「Sapphire」や「Ruby」に続き、「Moonstone」の詳細が見えてきたことで、2026 年後半に向けたロードマップが徐々に具体的になってきました。
Google は「Aluminium」への移行が正式に始まるタイミングに合わせて、Intel と ARM の両方で強力なデバイスラインナップを揃えられるよう、Acer や Lenovo といった主要パートナーと連携を深めているようです。
ただし、先日報告されているように、Google は Aluminium OS の一般提供を 2028 年まで行わない可能性があるため、実際にこれらのデバイスがリリースされるときには ChromeOS で動作する可能性も十分にあり得ます。


