Google は、Gemini アプリの 2025 年 12 月版「Gemini Drop」を公開し、今月 Gemini アプリに追加された最新機能や改善点をまとめて紹介しました。
今月の Gemini アプリのアップデートには、最新モデル Gemini 3 Flash の展開や Nano Banana の新しいマークアップ機能、NotebookLM と Deep Research の機能追加などが含まれています。
Gemini 3 Flash:次世代高速モデルの展開
今月のアップデートのハイライトとなるのは、Gemini 3 モデルをベースにした高速かつ高性能な「Gemini 3 Flash」のグローバル展開です。
「Gemini 3 Flash」は、前世代の上位モデル Gemini 2.5 Pro を上回る性能と速度を備え、かつコストも抑えられているというのが最大の特長です。また、新たに「高速モード」と「思考モード」の 2 つを使い分けることができるようになりました。
すでに多くのユーザーに展開されており、Web 版とモバイルの Gemini アプリで試すことができます。
Nano Banana:直感的な「マークアップ」機能が追加
AI 画像編集「Nano Banana」では、指やカーソルを使って画像上の対象範囲を丸で囲んだり、描画や注釈を加えたりすることで、「どこをどう変更したいか」を直接的に指示できる新機能が追加されました。
これまでは修正位置などはテキストで伝える必要がありましたが、今回の機能追加で直感的かつ細かく指示を出せるようになります。
Gemini アプリ : NotebookLM のノートブックと連携
Gemini アプリ内で、「NotebookLM」のノートブックをソースとして追加できるようになりました。
これにより、ユーザー自身がまとめたメモやリサーチ資料を Gemini の回答生成に活用し、より根拠に基づいた情報を引き出すことが可能になります。学習や業務で収集した情報を Gemini アプリ上でシームレスに扱えるようになるため、活用の幅が広がります。
ただし、記事執筆時点では筆者の個人の Google アカウントおよび Google Workspace では展開を確認できていません。
Deep Research とローカル検索の視覚化
詳細な調査を行う「Deep Research」機能では、Ultra ユーザー向けにレポートの視覚化が強化されたことが紹介されています。情報密度の高いレポート内にアニメーションや画像が含まれるようになり、複雑な内容を一目で把握しやすくなりました。
また、Google マップ等の情報を活用した「ローカル検索」の結果も、よりビジュアル重視になっています。写真や評価、実世界の詳細情報がリッチに表示されるため、チャット画面を離れることなく、近隣の店舗やスポットの検討・決定がスムーズに行えるよう改善されています。
まとめ
2025 年 12 月の Gemini Drop では、Gemini 3 Flash という基盤モデルの刷新に加え、画像編集の操作性向上(Nano Banana)、NotebookLM との連携など、実用性を高めるアップデートが中心となりました。
なお、今回紹介されている機能以外にも、Gemini や NotebookLM ではいくつかの変更が導入されています。
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直近の Gemini Drop については、以下をご覧ください。
- Google、2025年11月の Gemini Drop を発表。Gemini 3、Nano Banana Pro など AI が進化
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- Google、2025年9月の Gemini Drop を発表。Chrome の Gemini 統合、Gem 共有など
出典 : Google Blog


