Google は Pixel デバイスのランチャーアプリ「Pixel Launcher」の検索バーで、Chrome で開いているタブを表示できる新しいオプションの追加に取り組んでいる可能性があります。
これは Android Authority が Android Canary 2512 を APK 解析したことで確認されたもので、設定項目として 「Show browser tab tiles」 が新たに追加されていることがわかりました。
Samsung Galaxy Tab ではすでに提供されている仕組み
今回の機能自体は目新しいものではなく、Samsung の Galaxy Tab シリーズではすでに同様の連携が提供されています。
One UI のランチャー検索は、Chrome が「このデバイスで開いているタブのタイトルと URLをオペレー
ティングシステムと共有する」という設定を有効にしていると、過去 7 日以内のタブを検索候補に表示することができます。

Pixel ランチャーで見つかった今回の項目も、この仕組みと似た挙動をするものと考えられます。
ただし、現時点で Pixel の Chrome には対応する設定が存在しておらず、Launcher 側にトグルが追加された段階にとどまっています。
Android Canary で見つかった新トグル
Android Canary 2512 の Pixel Launcher に追加された
「Show browser tab tiles」は、「ブラウザタブを再開するタイルを表示する」と説明されています。

現時点では実際の表示は行われず、機能はまだ有効化されていません。
なお、現在 Pixel の検索バーが扱えるカテゴリには次のようなものが含まれています。
- ウェブ: オンライン検索結果
- アプリ: アプリと、アプリのコンテンツ
- 連絡先: 連絡先と、その連絡先とのつながりに使用するアプリ
- 設定: スマートフォンの設定、情報、機能
- Google Play ストア: Google Play ストアのアプリ
- スクリーンショット: Google Pixel で最近撮影したスクリーンショットのサムネイル
- Google アシスタント: ルーティンの設定やメッセージの送信などの機能をサポートするアシスタント アプリからの操作
- Google Pixel に関するヒント: Google Pixel 限定のヒントとコツ、新機能
この一覧にブラウザタブが加われば、アプリや設定と同様に、開いているページへ素早く戻れるようになります。
まとめ
Android Canary において、Pixel ランチャーに Chrome タブを検索候補として扱う項目が追加されていることが確認されました。
Samsung One UI の機能と近い仕組みですが、今回は Pixel スマートフォン上で項目が見つかっており、タブレットに限定されない可能性があります。
ただし、今回の発見された機能は APK 解析によるもので、最終的にリリースされない可能性もあることに注意してください。


